サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター
宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月30日

「きぼう」のコンフィギュレーション変更作業

「きぼう」のコンフィギュレーション変更作業


8/29

新しい1週間が始まりました。

今日はJAXAのMulti-Omics研究(マルチ・オミクス)のサンプル採取の1つとして、便の採取がありました。
このマルチ・オミクスですが、研究名を聞いただけでは「???」という方がほとんどだと思います。
ちなみに、その日本語名は、

「宇宙環境における健康管理に向けた免疫・腸内環境の統合評価」

です。
・・・・長い(゜ε゜;)

他にも唾液を採取し、腸内環境や免疫系の変動を調べる研究です。
今回が2回目のサンプル取りですが、このあと約2週間ほどしたらフラクトオリゴ糖の摂取を開始します。
摂取は28日間に及びますが、その間2度のサンプル取りがあります。
このフラクトオリゴ糖は腸内細菌を活性化させる働きがあり、その摂取が免疫機能の変動に与える効能を調べようというわけです。
ちなみに、今朝の便の採取中にトイレがまた止まりました・・・orz

ドラゴン宇宙船が多くの実験・研究の成果を積んで無事に帰還し、ISSでは次の実験に向けた準備が始まっています。
私も「きぼう」のコンフィギュレーションの変更を3時間ほどかけて行いました。
来週で第48次長期滞在も終わり、第49次が始まりますが、燃料の燃焼実験が始まったり、静電浮遊炉の初期検証作業が予定されています。

ジェフ、アレクセイ、オレグの乗るソユーズは来週火曜夜にISSを離脱するので、それに向けた貨物の梱包作業も行いました。
と言っても、ソユーズは帰還するのはカプセル部分だけですので、貨物の量もドラゴンとは比較になりません。
私1人の作業で、4分の3くらいの作業がもう終わりました。
その一環で、アメリカのモジュールとロシアのモジュールの空気をそれぞれサンプリングしました。
空気が収められた缶は、そのままソユーズに搭載されて、地上に帰還後分析されます。
このように、ISS内の環境は定期的にサンプリングされて分析されています。
他にも、微生物の生息状況や水質チェックなども行われ、そのサンプルが同様にソユーズに搭載されます。
今のメンバーで一緒に仕事をするのも、あと1週間なんですねえ・・・
(´・ω・`)ショボーン



 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約