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2016年9月 4日
9/4
私の「長期滞在中に見たい場所Top 10」に入っている世界の中心の上空を飛行しました。
なかなか時差や日照の条件が合わず、今朝も万全のコンディションではなかったのですが、何とか写真に収めることが出来ました。
訓練中のだいぶ前にご紹介した、「World Map」というNASAが作ったアプリで、特定の地点の近くをISSが飛行する時間や見える角度などがわかるのですが、昨日の夜調べていたところ今朝の7時13分13秒にISSの航跡から右20度のところを通ることがわかりました。
日曜でしたが目覚ましをセットして、いつもより早起きして800mmバズーカを片手に(無重力だからこそ出来る業)ロシア区画のサービスモジュールに飛んで行きました。
サービスモジュールの窓は真下を向いていて、窓が綺麗な状態なので超望遠レンズを使うにはうってつけなんですよね。
キューポラの窓は一番内側の層にScratch Pain(スクラッチ・ペイン)と呼ばれる防護用の層があって、それが結構傷付いているので望遠レンズの撮影には不向きです。
ロシアクルーは休日は寝坊派がほとんどなので、まだ誰もいないサービスモジュールで気兼ねなく撮影できます。
同じパスでバイコヌールもよく見えました。
サービスモジュールの窓からの撮影がキューポラよりも難易度が高いのは、視界の狭さです。
目標を視認してからそれが視界から消えるまで数十秒といったところです。
また視界が狭いぶん、目標を探すのが大変です。
他の手がかりとなる地形の情報が少ないからです。
案の定、オーストラリアの上空に差し掛かっても、どこがどこやら・・・
7時13分13秒になっても、全然わかりません。
とりあえず、右20度ってこの辺か、というあたりをレンズ越しにスキャンしてみたもののダメです。
あらかじめ、キューポラで見つけられるようになってから挑むべきだったか、と一瞬後悔しました。
1度場所がわかれば、次回からは格段に見つけやすくなります。
バイコヌールも最初は難しかったですが、今はすぐに見つけられます。
20秒くらい経ったでしょうか。
今回のパスは無理だ、と諦めてレンズから目を離した途端、肉眼ではっきりとそれとわかる地形を発見。
肉眼で探せるのか(゜ε゜;)
既に視界の隅に近付きつつあったのを慌てて写真に収めました。
それにしても、周囲の地形や岩場と一線を画す独特のフォルムは、何とも不思議です。
どうやって出来たんでしょうかね?
というわけで、今日はISSでどんな風に写真を撮っているかの紹介でした。
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