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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年10月25日

シグナス内にて


10/24

私には、帰る前にどうしてもシェーンに伝えておかなければならないことがありました。

私「シェーン、そろそろKTO(ケーテーオー)交換しないと危ない」

シェーン「そうか・・・(゜ε゜;)ゴクリ。よし、わかった」

私「ISSで最もクリティカルなタスクの1つだからね。古いの取り外すところは僕がやるから、見てて」

年齢はシェーンの方がずっと上ですが、ISSでの生活に関しては私の方がずっと先輩なので、この危険な作業をシェーンにやらせるわけにはいきません。
手慣れた手つきで、我ながら全く無駄のない動きでササッと古いKTOを取り外し、ドヤァッ顔の私www
新しい方の取り付けは危険性はなく良い練習になるので、シェーンにやってもらいました。
これが私のISSでの最後のKTO交換作業になるでしょう。
・・・いや、ならないとおかしいです。
シェーンと重なっている間にこのタスクだけは引き継がなくてはと、前回の交換を相当粘っての今日です。
本来であればとっくに交換時期が来ていたのですが、そこで換えてしまうとシェーンが到着する前にまた換えなければならなくなるので、もう限界というところまで前回の交換を引き延ばしたのでした。
それだけに、無事に今日というこの日を迎えられて感無量です。


さて、今日はそれ以外にも色々ありました。

なんと言っても、私たちのソユーズのスラスターテストがありました。
これはISSにくっついた状態でソユーズの手動操縦モードを起動して、各方向の入力に対してちゃんとそれぞれ対応するスラスターが作動するかのテストです。

ソユーズに対してISSの質量が巨大なので、もちろんスラスターを噴いてもISSの姿勢が変わるようなことはありません。
久しぶりにソユーズの姿勢制御用スラスターの音を聞いて懐かしくなりました。
ISSにドッキングするまでの道中で何度も聞いた音。
あの時はボッボッボッという音と共に宇宙船が振動しているのがわかるくらいで、窓の外には燃料の燃えかすのような沢山白い粒子が飛んでいくのがはっきりと見えるのです。

今日のスラスターテストは順調に終わりました!



 
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