このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年9月28日

燃焼実験チャンバ(CCE)

燃焼実験チャンバ(CCE)


9/27

GCEM(ジーセム)くん、始動!

・・・・・

いえ、ちょっと油井さんの真似してみただけです(――;)


それにしても、どうして「こうのとり」くんで、「キャレット」ちゃんだったんでしょうかね。
何となくイメージで名前の呼び方を決めたのでしょうか。

GCEM(ジーセム)くん、ELF(エルフ)ちゃん、って感じでしょうか私なら。
どちらもゴツいメカなんですが・・・

まあ擬人化は私のキャラと違ってそうなので、この辺にしておいて。


今日から本格的に液滴群燃焼実験GCEMタスクが始まりました。
いよいよ、「きぼう」を利用した日本最初の燃焼実験に向けた第一歩です。

ものが燃える、という現象は古来から人間の生活を支え、いつしかその現象からエネルギーを取り出す技術を私たちは見につけたわけですが、その詳細なメカニズムというのは実はまだ未知の部分が多いのです。
自動車や飛行機のエンジンには、ガソリンなどの液体燃料が使用されていますが、エンジンの内部では液体燃料は細かい霧状になって噴射され、空気中の酸素と反応して燃焼します。
その際、ランダムに分布した燃料の滴同士が互いにどのように影響しながら燃焼していくか。
そのメカニズムが解明できれば、燃料をより効率的に燃焼させる工夫につながり、燃費の向上、ひいては環境に優しいエンジンの開発に役立つでしょう。

このGCEMは、1度に150個以上の燃料の滴が燃焼する様子を観察することが出来ます。
これだけの数の滴の燃焼実験を微小重力下で行うのは、世界で初めての試みなのです。

初日の今日は、GCEM本体にカメラや燃料のシリンジを取り付け、それを大きな箱に格納する作業を行いました。
ISSは基本的には火気厳禁なのですが、この大きな箱がISS内で燃焼実験を可能にしてくれる、言わば防御壁です。
明日はGCEMをその箱ごと、多目的実験用ラックに収納する作業があります。 ちなみに、この箱はチャンバーと呼ばれます。

GCEMの第一印象は、ELFと同じく(デカイ・・・)でした。
コネクターの数こそELFよりは少なそうですが、その密度と言ったら。
中の方がどうなっているのかはよく見えません。
燃焼プロセスの観察が目的なので、カメラは非常に重要なパーツになります。
慎重に慎重に取り付けました。

完成したGCEMをチャンバーに入れる部分は、ケイトに手伝ってもらって2人がかりです。
何しろチャンバーの中はGCEMだけではなく、色々な配管が配置されているので、それにGCEM本体がひっかからないよう、傷が付かないよう、ゆっくりと入れてやる必要があります。

入れてからの配管の接続作業が一番大変でした。
ELFの時と同じく、狭い隙間に手を突っ込んで、1本1本繋いでいきます。
私の作業の様子は、リアルタイムで映像が地上に送られ、つくばのGCEMチームが見守って(目を光らせて?)います。

配管の接続を終えたら、チャンバーの蓋を閉めるのですが、そのボルトの数なんと24本。
1つの箱にこれだけの数のボルトを使うのは、少なくとも私はこれまで見たことがありません。
しかも1本1本を、かなり大きな強さで締めていきます。
トルクレンチという特殊なレンチで、既定の強さで締め上げていきます。

全てボルトを締めた頃には、タスク開始から5時間以上が経過していました。
私はこういう組立作業は好きなので苦にはなりませんが、地上で目を光らせていた方々、どうもお疲れ様です!
モニターを見守るのは、やっている本人より根気がいったのではないかと思います。

明日の多目的実験用ラックへのインストールも頑張ります。



 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約