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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月18日

CHIBIS(チービス)


8/17

今日はほぼ終日、「Fluid Shifts(体液シフト)」研究のデータ取りのサポートと、後片付けでした。
昨日今日と、ロシア区画のサービスモジュールにある「CHIBIS(チービス)」と呼ばれるズボン型の装置を使ってデータ取りが行われたので、普段アメリカ区画にある超音波検査機や眼の断層検査機などを全て移動させる必要があり、それだけでも結構な時間がかかります。
それというのも、このサイトでは既に何度か紹介しましたが、このチービスは下半身に負圧をかけることが出来る特殊な装置だからです。
チービスをはいて下半身を密閉してポンプを作動させると、下半身の周りだけ圧力を下げられる仕組みです。
そうすると体液が上半身から下半身にシフトします。
元々は、地上に帰還する前に身体をそのシフトに慣らすためのもので、ロシアの飛行士は帰還の2週間前から2日に1度このチービスを使用するそうです。

アナトーリがチービスに入っている間、私がサポート役で機器の操作と担当しました。
他に、眼圧計を使って彼の眼圧も測定しましたが、これは少し緊張しますね。
目薬で眼の感覚を鈍らせているとは言え、ペンのような形の眼圧計を握って、他人の瞳をツンツンして測定するわけですから。

何より、昨日今日とロシア区画で仕事をする始めての機会だったのでそれが楽しかったです。
普段はアメリカ区画でばかり仕事してますからね。
アレクセイはジェフと一緒に少し前にこの「Fluid Shifts」をやったばかりですので、機器のセットアップのコツなどを親切に教えてくれ、お陰でスムーズにデータ取りを終えることが出来ました。

いよいよ船外活動が明後日に迫っています。
明日は3人とも、それに向けた最終準備がメインです。



 
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