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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年9月27日


9/26

以前、ISSのリブーストについて書きましたが、その際の動画が公開されたのでぜひご覧ください。
リブーストというのは、エンジンを噴いて速度を上げ、ISSの高度を上げることです。
ご覧頂ければわかると思いますが、非常にゆっくりとした加速度です。
プログレス宇宙船とISSのサイズの違いを考えると、加速度が小さいのも納得ですね。
リブーストについて書いた記事はこちら↓をご覧ください。
https://plus.google.com/101922061219949719231/posts/7pcXoFSgqZv

今日の午前中は「きぼう」のエアロック関連のタスク、午後はシグナス宇宙船に関する訓練が中心でした。
明日、ケイトがNASAの船外機器をエアロックに取り付けることになっているので、今日の私の仕事はそれに向けて今ついているアダプターを外すことでした。
今のは超小型衛星の放出機構を取り付けるためのアダプターだったので、それをそのまま使うことは出来ないのです。
このあたり、共有化できれば今よりももっと効率性が上がると思うのですが、色々な仕様の船外機器があるので致し方ないのでしょう。
ISSに来て間もない頃、同じタスクをやったことがあったので、今回は2回目でした。
やはり2回目のタスクになると、所要時間が全然違います。
宇宙での仕事への慣熟度もあの頃とは比較になりませんが、予定よりかなり早く終えることが出来ました。
油井さんが以前、「長期滞在2、3ヶ月経つ頃から効率性が上がりますよ」と言っていましたが、それを実感した瞬間でした。

午後は来月の中旬にISSへの到着が予定されている、アメリカのシグナス宇宙船に関する訓練です。
今日のところは、オペレーションの概要やシグナス特有の注意点などについて自習しました。
来週からシミュレーション訓練が予定されていますが、今週は空き時間を使って好きなだけシミュレーターで練習することが出来ます。
最後に訓練を受けてから結構時間が経っていて、少し腕が鈍っていると思うので、勘を取り戻しておかなければ(; ・`д・´)

明日からいよいよ液滴燃焼実験、通称GCEM(ジーセム)のセットアップが始まります!
GCEMというのは、Group Combustion Experiment Moduleの略でした。
実験のコアになるモジュールをさす略語が、そのまま実験を表す通称になったもののようです。



 
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