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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年10月14日

帰還用のソユーズ手順書


10/13

今日のお昼前にバイコヌール宇宙基地のほぼ真上を通過しました。

19日に打ち上げ予定のシェーン、セルゲイ、アンドレイたちは既にバイコヌールに入っているので、ISSから写真を撮って「見えたよ~」と送ろうと思ったら、あいにくの曇り空( ´・ω・`)
バイコヌールを見つけられませんでした。

すると数時間後。
シェーンからメールが来て、そこには「ISS見えたよ~」とバイコヌールから写したISSの写真が貼られていました。

・・・・負けた。

彼らも私たちと同じように、34周回でのランデヴーになるので、ISSとのドッキングは21日になる予定です。
彼らに会うのが楽しみです。


今日はシグナス宇宙船の到着に備えた訓練や荷物の取り下ろしや搭載作業の担当者とのブリーフィングがありました。
補給船毎にロードマスターという責任者を1人決めるのですが、今回は私が担当します。
と言っても、すぐにシェーンに引き継ぐことになってしまいますが・・・
1人で補給船の作業をするのは結構大変なので、私たちがいる間に少しでも作業を進めておきたいと思っています。
シグナスの場合は、荷物を取り下ろして空いたスペースにすぐにゴミを搭載して、という作業を繰り返していきます。
ドラゴンにあまりゴミを積めなかった分、結構ゴミ集積場にゴミが溜まっているので、それをほぼ一掃できるのは大きいです。

他に、「Crew Departure Preparation」という時間もスケジュールされました。
ISSを去る前に、発つ鳥後を濁さないように個人品を処分したり、データを地上にダウンリンクしたり、荷物を整理するための時間です。
本来ならもう少し帰還が近付いてからスケジュールされるものなのですが、今回は前述のようにこの先、シグナスとソユーズの到着が控えていて、帰還前がかなり忙しくなるのでこのタイミングでスケジュールされています。
とは言え、まだ私も2週間以上滞在期間が残っていますので、今の段階で処分出来るものはほとんどありません。
運動靴などは本当に直前まで必要ですし・・・
早々に整理するものがなくなってしまったので、余った時間はソユーズの自習に当てることに。
ソユーズを安全に帰還させるという、レフトシーターとしての最後の大仕事が待っていますからね。

ISSからのアンドッキングから着陸までは、緑色の1冊の手順書で全てカバーされています。
訓練中に使用していた手順書の書き込みを、バイコヌールで一生懸命書き写した自分の字が、何だか懐かしいです。


そうそう!
今週土曜15日は、JAXA筑波宇宙センターの特別公開です。
お時間のある方、ぜひご来場下さい。
油井さんの講演もあるみたいですね。
油井さんは場を盛り上げるのがめちゃくちゃ上手で、話もとっても面白いので、事前受け付けに当選された方は楽しみにしていて下さいね。
出来れば、講演の冒頭に私もビデオメッセージで登場してハードルを上げ・・・、いえ、応援したかったのですが実現せず残念です!



 
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