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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年10月12日

体液シフト研究用に、飲料水をサンプリング。


10/11

まずはニュースを4つ。


① 今日地上からの制御で行われた、静電浮遊炉ELF(エルフ)の初期検証作業が順調に行っているようです!

嬉しいですね~

引き続き、検証作業の進捗が楽しみです。


② こないだの体重測定でやっと体重の低下が止まりました!

バイコヌールで打ち上げ前に美味しいものを食べ過ぎて少し太り気味でしたので、丁度良い体重に落ち着いたと思います。


③ 前回の投稿で、「きぼう」の下に写りこんだ二重線のことを書きましたが、NASAの写真のインストラクターから連絡がきて、「隕石か人工衛星のどちらかだろう」とのこと。


④ いつのまにか、頭を前にした移動が出来るようになっていました
(゜ε゜;)

頭が大きいからバランスが取れないのかと思っていましたが、単にスキルの問題だったようです。

ずっと足を先にして飛んでいたのですが、久しぶりに頭を先にしてみたら、以前よりずっと安定して飛べました。

手で身体を押し出す時の均等な力のかけ方や、空中でのバランスなど、いつの間にかスキルが上がっていたようです。

さて、今日はFluid Shift(体液シフト)研究の帰還前のデータ取りの1日目です。
ISSに来てからひと月ちょっとのタイミングでもデータを取っているので、打ち上げ前、帰還後のデータと合わせて、無重力状態における体液シフトが時間と共にどのように変化していくかを知ることが出来ます。
長期滞在中にどのように変わっていくかはどうなんでしょうね。
顔が膨れるムーンフェイスという現象は、ISS到着時と比べると少しマシになったような気がしないでもないですが・・・

1日目の今日は、朝イチに基礎データとなる、唾液、尿、血液の採取。
そのあと飲料水のサンプルを採取。
そして、トレーサーと呼ばれる特殊な水を飲みます。
このトレーサーの成分をこのあと追っていくので、一滴残らず飲むよう指示があります。
また、飲んだ時間を秒単位で報告することになっています。
先日のENERGY(エナジー)研究では同様のトレーサーとして、同位体成分を含む水を飲んで、味は普通の水と全く変わりがありませんでしたが、今回のトレーサーはしょっぱいです。
塩水なのかな。。。

このトレーサー摂取時刻をゼロとして、そこから決められた時間に、唾液、尿、血液を採取していきます。
体内をどのように水分が動いていくかをトレース(追跡)するからトレーサーなんですねえ。

決められた時間に決められたサンプルの採取をするので、緊張感のある午前中でした。
採血は2回。
朝と、トレーサー摂取から3時間後です。
3時間後といってもピンポイントではなく、前後10分ずつ、合計20分の猶予。
前回、あわや時間切れというピンチをアナトーリに救われた話はこちら↓
https://plus.google.com/101922061219949719231/posts/BiUayyeNZgC

今回のアシストはケイトです。
彼女は生化学者なので、研究室時代自分でいつも採血をしていたらしく、自分の採血は誰のアシストも必要とせずやってのけます。
なので私はホッとしています・・・

それはさておき。
1本目。

ケイト「どの血管がいい?」

私は前回の教訓を生かし、「エース」を温存すべきだと考え、

私「一番簡単そうなやつは2回目のタイムリミットある採血用にとっとこう。二番目に簡単そうなやつ選んでよ(; ・`д・´)」

と言うと、

ケイト「その発想はなかったわ~(爆笑)」

上手い人は色々と小細工をしなくても、上手くいくもんなんですねえ。
ケイト、2回の採血とも、いとも簡単にやってのけました。
前回のスクランブルはいったい・・・
いやでも、自分でやろうとせず、最初から彼女に任せた私もナイスジャッジ╭( ・ㅂ・)و ̑̑ (←オイ)



 
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