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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年7月17日


7/16

今日は土曜ですので、ほとんど仕事はありません。
朝イチに以前ここでもご紹介したFine Motor Skills(ファインモータースキルズ)という研究のデータ取りを行いました。
手先で細かいタスクを正確に出来るかをみる研究ですが、ISSに到着したその日と比べると、格段に良い結果になったように思います。
宇宙酔いがなくなり、頭に血が上った逆立ちしているような感覚もなくなり、自分のパフォーマンスが少しずつ戻ってきているのを実感しました。

午前中はジェフとケイトと手分けして、アメリカ区画の掃除を行いました。
私は掃除機担当で、ありとあらゆる空気の吸い込み口を掃除して回りました。
換気口には必ずフィルターが付いていて、そこに空気の流れに乗って集まった沢山のゴミが溜まるようになっています。
逆に言うと、そこ以外は掃除機をかける必要がないくらい綺麗です。
私たちが日常生活の中で失くしたものも、大抵はどこかしらの換気口に行き着いて、そこで発見されることが多いです。
今日、私が見つけただけでも、メガネ、シャンプーボトル、鉛筆が見つかりました。

午後は運動以外はのんびりと過ごしましたが、夕方に明日の蓄尿検査に備え、必要な物品を集めてトイレに設置しました。
24時間の蓄尿検査になるのですが、毎回トイレに行くたびに例のMELFI(メルフィ)という冷凍庫にサンプルをしまわないといけないそうです。


コマンダーのジェフは凄腕のカメラマンで、何種類ものカメラやレンズを使い分けて、見事な写真を沢山撮っています。
私やケイトにとっては、ISSに来てから見るもの全て新鮮で、何が普通で何が普通じゃないのかがまだわかりませんが、これまでの3度の長期滞在で大概のものは見てきたジェフが、

「これはすごいな」

という景色は文句なしですごいのだというのはわかります。

夜光雲という雲をご存知でしょうか?
普通の雲よりもずっと高いところに発生する雲で、地上ではなかなか観測が難しいようです。
ISSからは条件が整えば見ることが出来ます。
夜明け前に、地平線の上に見えます。
今日はお昼過ぎに、ジェフですら驚くほど立派な夜光雲が見えました。 写真は、そのときの夜光雲ではありませんが、少し雰囲気はお分かり頂けるかと思います。





 
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