第10回 航空機による学生無重力実験コンテスト
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「静電力を用いた小惑星からのサンプリング技術」
早稲田大学 基幹理工学部
前園拓紀
無重力実験の存在を聞きつけたのは研究に行き詰って悩んでいたある日の午後、これだっ!!と思い早速計画書の作成に取り掛かりました。もし採用されなかったら研究が進まない…とビクビクしながら合否の結果を待つ期間はとっても辛かったです。その分受かったときの喜びは大きく、メールをいただいた時には電車の中にいたにもかかわらず思わず声をあげてしまいました。
全体を通して一番大変だったのは装置作りですね。限られたスペースの中に実験装置を作らなくてはならないこと、無重力状態の時間が20秒しかないことなど空間的、時間的にも制限がある設計には精神を削られました。
名古屋についてからは、装置の調整とフライトです。苦心して作った装置は先輩たちの協力もあり会心のできでしたので、比較的リラックスして名古屋での生活を送れたかと思います。初めてのパラボリックフライトは無重力の感動よりも気持ち悪さが勝ってしまいましたが(笑)、飛行機から降りてきたときには開放感と実験成功の嬉しさから、やっぱり声をあげてしましました。
選考やフライト全てにおいて一発勝負であることによって生まれる緊張感は僕の研究生活に大きなはりをもたらしてくれたのではないかと感じています。とても貴重な体験ができた一年をぼくは一生忘れることはないと思います。
「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」に参加するにあたってご協力いただいた、(独)宇宙航空研究開発機構の皆様、(財)日本宇宙フォーラムの小暮様、ダイヤモンドエアサービス(株)の皆様に厚く御礼申し上げます。また、直接の御指導を戴いた早稲田大学教授 川本広行先生,そしてこの実験に関わってくださった全ての方に厚く御礼申し上げます.
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