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教育イベント

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第10回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第10回 航空機による学生無重力実験コンテスト

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
宇宙美 YKA-2012 泡花の成長 増本優衣
(お茶の水女子大学)
1.
2.
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4.
農業するなら宇宙でしょ? 微小重力下における土壌粒子モデル間隙中の水分移動

名倉理紗
(明治大学)

1.
2.
3.
4.
メディカルロボティクス研究室 重力変化における右心機能の非侵襲測定 神山健太
(東洋大学)
1.
2.
3.
スペースハム 静電力を用いた小惑星からのサンプリング技術 芦葉健太郎
(早稲田大学 大学院)
1.
2.
チャルメラ 気泡表面における結晶核形成の“その場”観察 五十嵐愛子
(東北大学)

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【実験日記】宇宙美 YKA-2012

「泡花の成長」

増本優衣
(お茶の水女子大学)

12月24日

とうとう名古屋行き当日。
クリスマスの雰囲気を横目に、トランクを携えて集合しました。
東京へ帰る頃にはお正月か…と思いつつも、これからの4日間に心を躍らせていざ出発!
県営名古屋空港にて、スタッフの方とタイの学生たちと合流し、少し緊張…
DASに到着してすぐに機材組み立てを開始しました。
μgとプリントされたつなぎを着て、少しハイテンション!
しかし3時間後…フレームを順調に組み終えたと思いきや、ミスが発覚しました。2/3ほど解体し、修正開始…。
だんだんと疲れが見え始めるも、19時すぎにやっと終了し、近くのレストランでクリスマス気分でパスタとケーキを食べました。
教授に、名古屋駅で買ったという金しゃちの”しゃちのすけくん”のシールを頂き、皆で携帯にはりつけ、明日への士気を高めて1日目終了。

12月25日

8:30には作業を開始し、昨日やり残したLED、暗幕のとりつけ、溶液充填を行いました。
順調とおもいきや…またもやトラブル発生!泡生成の為のAirポンプが動かなくなってしまいました。
慌てて今夜から合流するグループの友達に連絡し、持ってきてもらえるように手配しました。
しかし、1つは教授によって、もう一つはDASの方によって修理して頂き一安心。
本当にありがとうがざいました。
10:00には飛行機に機材を乗せ、明日からの2日間、どのように実験を進めていくか再度話し合いました。
そして昼食…肉うどんを選択するも、明日の搭乗を考えるとのどを通らず…
あまりに緊張していたので、スタッフの方に無重力中のアドバイスもいただきました。

午後は全体会議及び安全者心得のビデオを見て、マレーシア、タイの学生達と仲良くなりました。
皆で写真大会を行ったりと、全員母国語が違うながらもすごく盛り上がりました。
その後、2回パラボリックフライトのシミュレーションを行い、実際の実験のタイミングを確認しました。
飛行機内は思ったより狭く、明日への不安が増しました。
夜は後から合流したメンバーにケーキを買ってきてもらい、ホテルでクリスマスパーティー!
もっと深夜まで話したい!という気持ちを抑えて…明日へ備えて就寝。

12月26日

フライト当日!準備しなきゃ!と目覚め、時計を見るとAM4:00…
仕方ないので、悶々と実験操作を頭の中で復習して、時間が過ぎるのを待ちました。
8:30作業を開始し、チューブへ溶液充填、LED固定を終え、飛行前ブリーフィング。
天候状態の解説などがあるも、緊張で身に入らず…。
11:00ついに航空機搭乗!!
颯爽と飛行機へ向かうも、風で帽子がとばされて笑われ、少しリラックスできました。
飛行機内の窓が大きく、実験エリアへ行くまでは景色がすごくきれいで、浮き足立った気分でした。
そして…いざ初μg!
2分前のかけ声で、だんだんと体に重みがかかり始めました。
1分前、30秒前…と椅子に自分が徐々に押し付けられていきました。
now!の合図で急激に体が軽くなり、足も手も浮きました。シートに座っていたはずなのに、上下がわからなくなり、混乱!!!とおもいきや、胃がひっくり返ったような感じになり、痙攣し始め、動悸が激しくなり始めました。
…完全に酔いました。
約20秒間のμg期間が終わった瞬間、シートに体が吸い込まれました。
インターバルの約3分間で泡を回収し、次回実験の準備。
吐き気と戦いながらも準備を終え、気を失いそうになる感覚に立ち向かいながらいざ2回目へ。
1度目に思いっきり酔った恐怖心からか、2分前の合図で再度胃が痙攣し始めました。
あと10回近くもμgがあるのか…と思うと、パラシュートでも良いから、この場から逃げてしまいたい!という衝動に駆られました。
そんな中でも実験データだけはとらなければ…と死ぬ思いですべての実験をやり終えました。
約2時間ぶりに地上へ降り立った瞬間、重力のある安心感と、終わったという安堵によって涙があふれてきました。
マレーシア人の友達に心配される中、すぐに成果報告会があり、泣き顔のまま実験結果を報告しにいきました。
昼食でお弁当を用意して頂いていましたが、のどを通らず…
お味噌汁が胃にしみました。
その後、結果解析、データを整理、デイリーミーティングを行いました。

すっかり疲れきり、その日は20:00には就寝…。

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