第10回 航空機による学生無重力実験コンテスト
※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。
「重力変化における右心機能の非侵襲測定」
東洋大学 理工学部 生体医工学科
神山健太
学生無重力実験コンテストに応募したことは、残り少ない学生生活を大きく変えるきっかけとなりました。先生からコンテストを紹介して頂いたのが、応募締め切りの1ヶ月前ということもあり、慌ただしく提案書の作成に取り掛かりました。結果はどうだろう?と待っていた時、選定の電話を頂いたのがとしまえんで遊んでいた時でした(笑)。正直なところ、選定していただけるとは思っていなかったので、喜びの反面驚きを隠せませんでした。
この日を境に大学生活が忙しくなりました。人を対象とする実験であったため、実験計画書の作成だけでなく、倫理委員会の資料の作成などもあり、パラボリックフライト当日までとても多忙な日々となりました。その中でも、JAXAの倫理委員会で実験内容を説明した際はこれまでに経験したことのないくらい緊張しました。しかし、JAXAやJSFの方をはじめ、多くの方の支援を頂き無事に終えることができました。このような場で実験内容を説明するという機会はとても貴重な経験となりました。
多くの方の支援を頂き無事実験当日を迎えることができました。実験の結果としては予想以上に良いデータを取得することができ、2日間共に実験を成功させることができました。フライトは不安もありましたが、実際に乗ってみると全く酔うこともなく、むしろ楽しみながら実験に臨むことができました。実験中は被験者を兼任していたため動くことはほとんどできませんでしたが、心の中ではすごく楽しんでいました。
大学生活で無重力を体験できるとは考えていなかったので、とても貴重な一生の思い出に残る経験となりました。今回のコンテストを通じて、計画書や報告書の作成、倫理委員会など初めて経験することだらけであり、充実した日々を送ることができただけでなく、自分自身を成長させる経験となりました。このような貴重な経験をさせていただく機会を与えてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にお世話になりました。有難うございました。
最後になりましたが、航空機による無重力実験という大変貴重な機会を与えて下さった、JAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)の皆様、JSF(財団法人日本宇宙フォーラム)の皆様,ダイヤモンドエアサービス株式会社の皆様に深く感謝致します。また、本実験を実施するに当たり多大なご支援を賜りました木暮和美様と栗山可奈様、医師として本実験に参加してくださった西田広一郎氏に厚く御礼申し上げます。
▲ ページのトップへ
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency | サイトポリシー・利用規約 ヘルプ |