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PLPC : Post Landing Press Conference(着陸後の記者会見) |
Post Landing Press Conference(着陸後の記者会見)
12月5日 CST(12月6日 日本時間)
(以下カッコ内を日本時間とする)
John Shanon, Entry Flight Manager
着陸がうまくいったと報告できて幸せです。
昨日の天気予報通りでフロリダ半島を前線は通過し、本日午前3時CST(午後6時)には晴れました。午前5時19分CST(午後8時19分)に軌道離脱の噴射をし、午前6時20分CST(午後9時20分)に着陸しました。タイムラインよりも早くクルーは大気圏再突入の準備をし、システムのトラブルもなく、天候も大変良好でした。
Tommy Holloway, Space Shuttle Program Manager
1997年はシャトルチームにとって良い年でした。STS-83のリフライトであるSTS-89を含めてスペースシャトルは合計8回飛びました。そのうち、6回は予定通りに打ち上がりました。ハードウエアはほとんど異常なしでオービタにはほぼ問題がありませんでした。
今年はシャトルのハードウエア、手順にいろいろな改良を加えました。Sバンドによる
TV画像の送信や、スペースステーションの建設に向けた外部エアロックの設置、今までより多くの貨物を運ぶために、機体を軽くしたりました。今回初めて打上げ後の180度機体反転(Heads
up)を行い、宇宙ステーションの建設への準備、スペースシャトルプログラムを安定させるのに役だっています。
しかし今年は全てうまくいったわけではなく、STS-83では燃料電池の問題があり、早期帰還を余儀なくされました。しかし我々はその機会を利用し、4ヶ月後にはすぐ再打ち上げを行いそのような事をする技術、テクニックを養いました。同時にSTS-87では燃料電池にモニター装置をつけ、STS-83のような問題がおこればすぐに対応できる体制にしました。
STS-87ではスパルタン衛星のミッションは達成できませんでしたが、その後のチームの対応は満足できました。チームによる衛星放出の失敗から4日間にわたる努力は衛星の再回収成功によって報われたと思います。スパルタンの再放出は前部RCSの燃料に余裕がなかったためにできませんでしたが、別のフライトでスパルタンは再放出されることでしょう。
STS-87は全てのシステムを通して大変うまくいきましたし、世界各地のチームが良く働いたと思います。みなさんによいホリデーをお祈りします。
質疑応答
Q: スパルタン衛星では何が起こったのですか?衛星を再放出するとしたらいつ頃行う予定ですか。
A: あなたが知っている程度のことしか我々は把握していません。今、チームを結成してこのようなことが起こらないようにするにはどうすればいいか、調査します。チームのメンバーはまだ決まっていませんが、昨日初めての初期ミーティングが行われ、今日の午後に再度ミーティングを開きます。火曜日に衛星のハードウエアの調査を始めることができ、少しでも早くペイロードベイ(貨物室)から動かして、コンピューターやクルーの手順がどのように行われたかを調べます。とれくらい事実が明らかになるまで時間がかかるかまだ分かりません。スパルタンがいつ再度飛ぶかも分かりません。
Q: コロンビア号に他のフライトに影響を与えるようなハードウエアの問題はありますか。
A: ありません。
Q: 今回のフライトをどのように評価しますか。特に土井さんの活動についてはどうですか?
A: ミッション全体はスパルタンを除いて大変うまくいったと思います。スパルタンの問題に対する対処法もよかったと思います。EVAも教科書通りうまくいきましたし、土井さんを含めたクルー全体のパフォーマンスは上出来でした。
Q: スパルタン衛星調査チームの責任者はだれですか。
A: チームはまだ結成中ですが、リック・ヒードが議長となってミーティングを行っています。まだいつまでに調査の結果を出すようにとの指示は下されていませんが、この調査が長引くとは考えていません。数週間くらいで結論が出ると思います。
Q: もし結論が早く出ればスパルタンの再飛行を早期に行いますか。
A: まだどのフライトも余裕がないのですぐ打ち上げができるとは限りません。
Q: スパルタンはうまくいきませんでしたが、ミッション全体として何%くらいの達成率でしたか?
A: 102%くらいです。(笑)
Q: スパルタンはシグナルが衛星に送られなかったというヒューマンエラーがあったのでは?
A: それも可能性の一つです。
Q: 今回スパルタンで起こったことに関係なく、これからクルーに対して決まった手順が守られるようトレーニングを改善しますか?
A: 必要であれば手順が実行されているかどうかチェックするソフトウェアの開発も行いますし、他のコンピューターソフトや、トレーニングの改善も今回の出来事に関係なく行います。
Q: これからステーションの建設に多くのシャトルフライトやEVAが5年間にわたって行われますが、そのスケジュールを守るむつかしさについて教えて下さい。
A: EVAを除いてシャトルのスケジュールは今までより過密になることはありません。EVA
については90年ごろから必要な経験を積み、ハードウエアをそろえ、ステーション建設に向けて準備を進めています。
Q: (今後のステーション建設に向けて)EVAでまだカバーしなくてはならないテクニックの修得(小さなねじをEVA中に回す等)はありますか。
A: いいえ、今回のクレーン操作の検証等で必要なテクニックは修得したと思います。
Q: スパルタン衛星のことについてカルパナ・チャウラや他のクルーと今日話されますか。
A: いいえ。
Q: スパルタンの失敗がステーション建設の方法に影響を与えますか。
A: 調査チームのかんこくを元に必要な改善を行います。ステーションで使うロボットアームについても同じです。
以上
Last Updated : 1997.12. 8
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