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NASAステータスレポート
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MSB : ミッションステータスブリフィーング
PLPC : Post Landing Press Conference(着陸後の記者会見)

第23回ステータスレポート
11月30日5:30pmCST(12月1日8:30am日本時間)

(以下カッコ内を日本時間とする)

 スパルタン衛星は、飛行2日目に放出された際に姿勢制御装置の不具合が判明し、再放出が検討されていましが、本日、ミッションマネージャーは、スコット、土井隆雄両宇宙飛行士により回収されたスパルタン衛星の再放出の中止を決定しました。

 ミッションオペレーションチームのリーブリスコー氏が11月30日午後3時(12月1日午前6時、日本時間)のミッションステータスブリーフィングにて報告したことによると、ミッションオペレーションチームは、スパルタン再放出について5つのオプションを検討していましたが、スコット、土井両宇宙飛行士による12月1日放出、12月2日回収のオプションと、12月2日放出、12月3日回収の2つのオプションに絞り込みました。特に12月1日放出、12月2日回収については、フライトコントロールチームの即決が要求されるため、ミッションマネージャーは本日11月30日に最終決定を下すため会議を行いました。

 これまでのレビューを通して、ミッションマネージャーは、スパルタンを再回収できない可能性は少ないですが、USMP実験に悪影響を与え、考えられるコンテンジェンシーや、着陸に必要なプロペラント(推進薬)を確保しなければならないという結論を下しました。

 スパルタンのプログラムマネージャーは、スパルタンは正常でありこれからのシャトルミッションを支援できると考えていますが、ブリスコー氏は「それだけでは十分とはいえない」と語っています。

 一方、スペースシャトルコロンビア号のクルーは、この決断を今日の午後6時46分(12月1日午前9時46分、日本時間)に知らされることになります。そして、クルーは再び植物の成長実験やUSMP−4実験を続けることになっています。

 11月29日朝の段階では、等温樹枝状結晶成長実験の現状は地上の科学者に確認されていません。サイエンスチームは、地上での樹枝状結晶の形成には、重力に起因する対流が大きく影響すると考えていて、微小重力環境でのデータが必要とされています。結晶成長の観察にはビバリン酸が使用されました。

 今晩と明朝、クルーはミッドデッキグローブボックスにて凝固界面での粒子取込・吐出観察実験(PEP)を行います。PEPとは試料(モデル材料であるビフェニル及びガラスビーズ等を使用)を加熱し、固液界面(固体から液体、または液体から固体への相変化を起こす際の液体と固体の境界のこと)を観察する実験です。

 次世代自動型方向性凝固炉(AADSF)実験担当者は、本日2つの異なる鉛錫テルルの結晶を処理しましたが、サンプルの凝固の制御に使用されている温度センサにアンユージュアルリーディングがでたので、3つ目の実験を行う前に実験を取りやめました。鉛錫テルルのサンプル処理はSTS87上すでに成功しています。

 ウクライナとの共同実験のステータスチェックも継続されています。12月1日の朝には、ウクライナ人のレオニド カデニュークPSが、軌道上で成長させた植物と、ウクライナとアメリカの生徒により成長させた植物との比較をする予定になっています。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/shuttle/archives/sts-87/reports/


Last Updated : 1997.12. 1


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