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約6時間かけて、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)によるスペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の後期点検を行います。
土井、ドミニク・ゴーリ、グレゴリー・ジョンソン宇宙飛行士はスペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)を操作して、微小隕石や宇宙デブリによるスペースシャトル機体の損傷の有無を点検します。
OBSSを使用した後期点検は、再突入前にオービタの強化炭素複合材(Reinforced Carbon Carbon: RCC)パネルの状態を確認するために行われる作業で、通常はISSから分離した後に実施されます。
しかしSTS-123ミッションでは、次のSTS-124ミッションに備えてISSにOBSSを残していくため、初めてドッキング中に後期点検を行います。
これまで「デスティニー」(米国実験棟)内に設置されていたEXPRESS-3ラックを「コロンバス」(欧州実験棟)内に移動します。
また、これまで「デスティニー」(米国実験棟)内に設置されていた微小重力研究グローブボックス(MicrogravityScience Glovebox: MSG)ラックを「コロンバス」(欧州実験棟)内に移動します。
※MSGラックの移動作業は飛行14日目に行われる予定でしたが、作業が順調に進んだため、飛行12日目に前倒しで行われました。
NASAはコロンバス内にNASAの実験ラック5台を設置する権利を有しています。
船内保管室データ監視装置(Minimum Keep Alive Monitor: MKAM)で監視している「きぼう」日本実験棟船内保管室の構造殻温度を、土井宇宙飛行士がMKAMの画面上で確認します。
船内保管室を起動した後、船内保管室に搭載されているラック内の冷却水が凍結するのを防止するために船内保管室の構造殻内面には複数のヒータが設置されています。この構造殻の温度を適正な範囲に維持するためMKAMによる温度監視が継続的に行われますが、次のSTS-124ミッションで船内実験室が軌道上に到着するまでは、構造殻温度のデータを地上で確認することができません。このため、クルーによる定期的な温度点検が必要になります。
これ以降は、クルーが1週間に1回、定期的に温度点検を行う予定です。
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