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宇宙飛行士の精神心理健康状態評価手法の高度化を目指す有人閉鎖環境滞在研究の実施について

最終更新日:2016年2月24日

~この度、JAXAは閉鎖環境適応訓練設備を用いた有人閉鎖環境滞在試験(以下「閉鎖試験」)を行うことになりましたので、ご報告いたします。~

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はじめに

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平成27年12月11日、142日の長期滞在ミッションを完了し、油井宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)から無事帰還しました。日本人宇宙飛行士としては通算5人目のISS長期滞在となりました。

ISSでの4~6ヶ月となる長期滞在期間中、宇宙飛行士は、様々な宇宙実験に加えISSのシステムや機器の運用作業などを行います。これまでの長期滞在やこれに類似する閉鎖環境での滞在模擬実験等によって、ISSのような閉鎖環境での長期間滞在が人間の精神心理的な側面にさまざまな影響を与える可能性が知られています。ISSに長期滞在する宇宙飛行士に対する健康管理は日常的に行われ、JAXAも日本人宇宙飛行士を心身共に健康に保つ様々な取り組みを行っています。(http://iss.jaxa.jp/med/healthcare/supporting/on/

このうち、宇宙飛行士の精神心理的健康状態を評価する手法としては、宇宙飛行士の軌道上スケジュールや軌道上で対応できる分析手法に制約があるため、2週間に一度程度の精神医学・心理学の専門家とのビデオ問診(Private Psychological Conference:PPC)が唯一の手段となっており、より効果的な手法の構築が重要となっています。

1.本研究の目的

本研究は、現状での専門家の問診評価に加え、客観的な指標に基づく精神心理的ストレス状態評価手法を用いることにより、ISS宇宙飛行士の精神心理的健康状態評価手法を向上させることを目標としています。また、本研究は「非侵襲的(採血などを伴わない)かつ宇宙飛行士自身が軌道上でほぼリアルタイムに評価可能」な手法の開発も目標としています。

これにより、JAXAは将来の超長期有人宇宙滞在にも適用可能な新たな精神心理的健康管理手法の獲得を目指します。

2.研究の概要

(ア) 全体計画

本研究は、2015年度から2016年度にかけて計画しています。

2015年度には1回、2016年度には最大3回の2週間閉鎖試験を行い、閉鎖環境滞在時に被験者が感じるストレスをよく反映する客観的指標(ストレスマーカ)を抽出するのが目的です。

(イ) 今回の閉鎖試験の概要

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上記の目標達成に向けた第一歩として、今回の試験では「ストレスマーカ候補の絞り込み」の初回検討を行います。8名の被験者(成人男性)*が宇宙飛行士養成棟閉鎖環境適応訓練設備(以下「閉鎖設備」)に2週間(13泊14日)滞在します。閉鎖設備滞在前には基礎データの取得のために、閉鎖設備退室後には回復過程の確認のために、それぞれ2回のデータ取得を行います。被験者は滞在中、ISS滞在を模したストレス負荷を受けつつ、さまざまな課題を実施し、ストレスマーカ候補の測定を行っていただくことになります。

*被験者の募集について
被験者募集は、別途専門の企業を通して行います。詳細はホームページ(http://www.jcvn.jp/)をご覧下さい。

(ウ) 研究の実施体制

本研究はJAXA有人宇宙技術部門宇宙飛行士運用技術ユニットが中心となり実施します。研究作業の実施を宇宙医学生物学研究グループ及び共同研究機関が、被験者の医学的安全管理を宇宙飛行士健康管理グループが、閉鎖設備の設備運用/設備安全管理を宇宙飛行士運用グループが担務します。

研究の実施体制
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