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宇宙医学

フライト・サージャン

最終更新日:2011年7月15日

フライトサージャンとは

フライトサージャン(Flight Surgeon: FS)とは、航空宇宙医学の知識を持ち、パイロットや宇宙飛行士の健康管理さらに航空宇宙医学の研究を行う専門医のことです。
JAXAのフライトサージャン(FS)は2011年現在3名です。
ISSパートナー国の宇宙機関は、それぞれフライトサージャンを採用しており、NASAでは20名(2011年現在)、ESAでは3名です。

フライトサージャン(FS)の責任と役割

フライトサージャン(FS)の役割は、宇宙飛行士の健康を維持することです。宇宙飛行士の選抜から始まり、定期的な医学検査、飛行前/飛行中、リスクの高い地上訓練時、飛行直前検疫)、打上げ時の医学支援、飛行後の医学検査、飛行後のリハビリテーションなど、宇宙飛行士の健康を長いスパンにわたって管理します。

FSは、JAXAの常勤職員として、以下の職務を行っています。

  • 宇宙飛行士の医学基準、医学運用手順を国内・国際調整を経て設定。
  • 宇宙飛行士の日常健康管理・年次医学検査・医学審査準備。
  • 宇宙飛行士の訓練時の医学管理と緊急時対応。
  • ミッションに任命された宇宙飛行士の専任の医師として、ミッション前後の医学検査・健康管理の実施とミッション中の医学運用・緊急時対応。
  • 宇宙飛行士候補者の募集・選抜のうち、医学及び心理学試験。
  • 組織の計画・資金・人員等の管理(管理職候補者)。
  • JAXAが実施する研究開発の被験者等の医学管理。
  • JAXA運用要員等の健康管理。

ミッション中のフライトサージャン(FS)の仕事割

宇宙飛行士はソユーズミッションの約10日前から、感染防止のために一般の人たちから隔離されます。隔離するといっても、完全に滅菌した部屋に入れるのではなく、一般の人々との接触はなくし、職務上接触しなければならない人たちは医学検査を行って接触を許可します。
FSは主治医として宇宙飛行士に同行し、打上げ地(バイコヌール宇宙基地)で飛行直前の毎日、健康状態の確認を行い、宇宙飛行士の身体面・精神面を注意深く観察します。また万が一に備えて、FSは緊急医療体制に組み込まれます。別のFSが、家族の診察・医学検査を担当します。

宇宙飛行士が宇宙にいる間は、FSは24時間体制で、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)のミッションコントロールセンター(MCC-H)で宇宙飛行士の健康モニタを行い、さらに1週間に1回、ビデオ遠隔医療相談(PMC)を行います。PMCは宇宙飛行士の健康状態についてプライバシー保護の下、担当FSが直接聞き取るもので、担当FS以外の人は聞くことはできないようになっています(PMCはMCC-H中の専用の部屋で行われます)。

船外活動の際には、宇宙飛行士の健康管理モニタはさらに詳細となり、担当FSは、心電図、宇宙服の中の酸素濃度、炭酸ガス濃度をリアルタイムでモニタします。

帰還時には、担当FSは、カザフスタンの帰還地で宇宙飛行士を迎え、帰還直後の医学検査を行います。そして飛行後のリハビリテーションでは、規定の医学検査を行うほか、リハビリテーション計画にも参加します。

医学管理担当看護師(フライトナース)と医療システム技師(BME)

この多忙なフライトサージャン(FS)の業務を支える重要な役割として、医学管理担当看護師(フライトナース)および医療システム技師(BME)がいます。

医学管理担当看護師は、国内での日々の宇宙飛行士の健康管理や、医学検査時の支援をします。

ISS滞在中の宇宙飛行士の健康管理は、地上の医療機関とはと大きく異なる点がいくつかあります。その最も代表的なものは、すべてを「遠隔」で対応しなければならないという点です。
このため、遠隔通信機器や管制業務に詳しい医療システム技師(BioMedical Engineer: BME)がFSの支援をします。医療システム技師(BME)は、搭載している医療機器、運動機器などの状況把握、飛行士の健康管理に関するスケジュールの調整、遠隔問診や面接の準備、健康管理文書の維持管理などを担当します。

(特に断りの無い限り、画像は出典:JAXA/NASA)

 
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