このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター
宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ

教育

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第7回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第7回 航空機による学生無重力実験コンテスト 

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
TGU E2 地上での比較実験が可能なビデオクリップ教材の開発 鈴木 麗
(東京学芸大学)
1.
2.
3.
京都大学/放送大学合同チーム 重力変化が血流量と自律神経活動に及ぼす影響 永友 文子
(京都大学)
1.
2.
宇宙美(そらみ) 結露の表面伝播 藤田 彩
(お茶の水女子大学)
チーム宇宙建築の夢 微小重力における中空層の伝熱特性に関する研究 星川 力
(東京大学)
北海道大学無重力ゼミ 微小重力下における超音波による水の霧化に必要な周波数 櫻田 健太
(北海道大学)
1.
2.
3.

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【実験日記】 チーム宇宙建築の夢

「微小重力における中空層の伝熱特性に関する研究」

東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻 修士1年
星川 力

3月3日 

今日は10:30からIF確認会。5人も来て下さったのには少し驚いた。

実験装置の配線準備を菱田君と川島君に任せている間、木暮さんから今後の予定を説明していただく。続いて僕が実験概要について簡単な説明。主に地上予備実験の方法と結果について。

その後、1.8Gと航空機の振動に耐えうる構造とすることなどを確認。1時間強で終了。注文もすぐに何とかなる内容なので一安心。

装置の郵送も普通の宅配便で大丈夫そうなので、自分たちで梱包することにした。建築学科はコンペで模型を郵送することがよくあるので、このあたりはサクッと進んだ。

本番が近付いてきた事を少しずつではあるが実感してきた。



3月16日 夜行バス組出発

今日からいよいよDASで3泊4日。例年徹夜で作業するチームがいるらしいが…。

空港で待ち合わせてからDASへ。お茶大チームは神輿のように担いで実験装置を運んできていた。女子2人なのにすごい!京大も車で装置を運んでいた。

「だって壊れるかもしれないじゃん」

とのこと。やばい、東大だけか、郵送したの。ちょっと不安になる。

DASについてミーティングをした後、実験装置の確認。電源と氷をセットして動作確認。大丈夫だ!これでこの2日間はわりと暇になる事が決定。装置を航空機に乗せていち早く本日の作業終了。

写真は控室でつなぎを着た時のもの。つなぎはテンションあがりますね。



控室にて



3月17日 前日準備

装置を前に

今日は午後からEMI試験。東大チームの確認事項はμG検知信号がちゃんと取れるかと氷容器の温度がちゃんと安定しているかの2つ。

午前中は特にやることもなく、明日のフライト時に必要なものをピックアップ。遊ぶネタもいくつか考える。装置にカメラもセットして楽しい映像を撮る事には余念がない(笑)

午後のEMI試験で初めて座席も実験装置も本番と同じ状態になっていた。座席からロガーの画面が見えない…。ベルトを最大限緩めて乗り出せばぎりぎり見られたので良かったが、ちょっとカッコ悪い。電対が1つ接続不良だったのでそれを直して準備完了!あとは本番を待つのみ。



3月18日 フライト1日目

今日はいよいよフライト!!昨日は早めに寝たつもりだけど、若干緊張があったのかやや眠い。

DASについてからはフライトに持ち込む荷物を整理して、氷も10時前にセット。飛行前ミーティングでは酔い止めを飲む。甘くて意外とおいしい。 そしていよいよ搭乗。緊張とワクワクと不安が1:6:3くらい。さあ離陸だ!

PF中はとにかくGが目まぐるしく変化する。1G→1.8G→μG→1.8G→1Gの繰り返し。最初ロガーの画面を見るため座席から乗り出していたが、1.8Gは予想以上で立つのがしんどい。頑張って踏ん張るがそろそろ限界…。

その時。

いきなり体が軽くなって大きく浮いた!踏ん張っていたから周りの誰よりも高く浮かんだ気がする。ベルトも最大限緩めていたし。とにかく奇声&歓声!

一応冷静にロガーの画面を見て数値の変化を確認してみる。一応熱流の値は差が出ていたので一安心。このあとのPFは全部遊べる!!

その後ペットボトル内の液体の様子チェック・携帯ストラップのムックを飛ばす・ドライマンゴーを食べるなど計11回のPFを満喫。

というのはちょっと嘘で、実は4,5回目あたりで若干酔った。症状はいわゆる乗り物酔いと同じ。ということで少しじっとして外を撮影したりしてみた。μG→1.8Gが肉体的にも精神的にもしんどかった。

が、わりとすぐ回復したのでまたPFを満喫。終わった後は酔い止め&疲れのせいか機内で睡眠。あっという間のできごとでした。

戻った後はまずお弁当。異様においしく感じたがこれもGの変化のせい?その後はデータの解析。ちょっと予想と違う結果も出たので、ホテルに戻ってからもエクセルと格闘。しかし激しいスポーツをしたのとはまた違う疲労感。筋肉の疲れではなくもっと体の内側が疲れた感じだった。



3月19日 フライト2日目

昨日の疲れは一晩寝たら回復した!

今日は昨日の経験を踏まえて、カメラの視点変更(昨日は低すぎた)をし持ち物も充実させた。これでより良い動画をゲットできるだろう。

装置の準備は昨日と同じく氷だけなので10分程度で終了。今日は見送る立場なので気が楽だ。

ミーティング後外に出て見送るのだが、航空機の爆音がすごい。機内の方がだいぶましだった。離陸も見たが、やはり他の航空機よりスピードが速い!

帰ってくるまでは昼食&解析の続き。そして帰ってきたらお出迎え。今日は最終日という事で航空機の前で記念撮影も。どうやら良い動画が撮れたようなので楽しみだ!帰りに北アルプスにも寄っていただいたらしい。うらやましい!!

コックピットから北アルプスを望む


そして解析と後片付け&梱包に分かれて作業。17時には無事すべて終了。待ちに待った打ち上げへ!!


DASの方々のナイスな心意気を存分に感じて、たくさん楽しめました。お茶大の先生ともたくさん話せたし、いい出会いがいっぱいの4日間でした。みなさん、ありがとう!!



▲ ページのトップへ


 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約  ヘルプ