オバマ大統領との交信の様子
飛行11日目、国際宇宙ステーション(ISS)では、米国のオバマ大統領との広報イベントや、水再生システム(Water Recovery System: WRS)ラックなどを「デスティニー」(米国実験棟)から「トランクウィリティー」(第3結合部)へ移設する作業が行われました。
米国中部標準時間2月17日午後4時14分(日本時間2月18日午前7時14分)から、ホワイトハウスのオバマ大統領と、軌道上のSTS-130クルーとISSクルー11人が参加して、広報イベントが行われました。オバマ大統領は、トランクウィリティーとキューポラのISSへの取付けを完了したお祝いをクルーに伝えました。広報イベントには、“未来都市”工学コンテストのために米国中から集まった12人の中学生も参加し、クルーがミッションや宇宙での生活についての質問に答えるなど、地上と宇宙を結んだ約15分の交信が行われました。
広報イベントの後には、WRSラック2台のほか、米国のISSトイレ(Waste and Hygiene Compartment: WHC)と酸素生成システム(Oxygen Generation System: OGS)ラックを、「デスティニー」(米国実験棟)からトランクウィリティーへ移設する作業が行われました。
そのほか、スペースシャトル「エンデバー号」のバーニアスラスタを使用したISSのリブースト(軌道上昇)が行われました。今回のリブーストと、エンデバー号の分離後に予定されている計2回のリブーストにより、4月初旬に打上げが予定されているソユーズ宇宙船(22S)と、スペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131ミッション)の到着に適した軌道高度にISSは引き上げられます。
- 飛行11日目ハイライト(広報イベント、ラック類の移設)
- 飛行11日目のハイライトをご覧いただけます。
- STS-130 NASAステータスレポート#20
- STS-130 NASAステータスレポート#21
- NASA発行のレポートの仮訳です。
飛行12日目、STS-130クルーとISSクルーは軌道上共同記者会見に参加する予定です。また、STS-130クルーは飛行13日目のISSからの分離に備えてISSから退室し、ISSとエンデバー号の間のハッチを閉じる予定です。