実施日：飛行10日目
担当：ニコラス・パトリック（左）、ロバート・ベンケン（右）両宇宙飛行士

トランクウィリティーのふたつ目のループのアンモニア冷却配管の開放

「トランクウィリティー」（第3結合部）のふたつ目のループのアンモニア冷却配管を開放して、国際宇宙ステーション（ISS）の外部能動熱制御システム（External Thermal Control System: ETCS）から、冷却用の液体アンモニアをトランクウィリティーに循環させます。

アンモニア冷却配管の接続イメージ

第1回船外活動で接続したトランクウィリティー用のヒータケーブルの取外し

トランクウィリティーが起動されたことにより、不要となったヒータケーブルを取り外します。

トランクウィリティー／与圧結合アダプタ3（PMA-3）間のヒータケーブルとデータケーブルの接続

飛行9日目にトランクウィリティーへの移設が完了した与圧結合アダプタ3（Pressurized Mating Adapter: PMA-3）に、ヒータケーブルとデータケーブルを接続します。この作業により、PMA-3をISSの保管スペースとして使用できるようになります。

キューポラの多層断熱材（MLI）カバー取外し

2枚の大きなカバーからなるキューポラの多層断熱材（Multi-Layered Insulation: MLI）カバーを取り外します。取り外したMLIカバーは、ISS船内に回収します。

キューポラのMLIカバー取外し前（左）と取外し後（右）の外観
（©NASA/Alenia Spazio）

キューポラのデブリ防護システムシャッターのロンチロック解除

キューポラの7枚の窓を覆うデブリ防護システムシャッターのロンチロック（打上げ時の固定機構）を解除します。各シャッターは3個のボルトで固定されているため、それらのボルトを取り外します。

キューポラのデブリ防護システムシャッター展開時のイメージ
（©ESA/D.Ducros）

トランクウィリティーへの足場の取付け器具（WIF）、ハンドレールの取付け

トランクウィリティーの外壁に、3個の足場の取付け器具（Worksite Interface: WIF）、6本のハンドレールを取り付けます。
WIFは、船外活動で使用する持ち運び可能な足場を取り付けるための器具です。ハンドレールは、船外活動で作業を行う際に、船外活動クルーがつかまったり、身体をテザーで固定するための手すりです。

ハンドレール（左）とWIF（右）

S0トラスから与圧結合アダプタ1（PMA-1）までのビデオ信号変換器（VSC）のケーブル敷設

S0（エスゼロ）トラスから与圧結合アダプタ1（Pressurized Mating Adapter: PMA-1）まで、ビデオ信号変換器（Video Signal Converter: VSC）と、ビデオ信号用の光ファイバーケーブルを敷設します。この作業は、2010年夏頃に予定されている「ザーリャ」（基本機能モジュール）外部への電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ（Power and Data Grapple Fixture: PDGF）の設置に備えて行われます。

ハーモニーの天頂側CBMのセンターラインカメラのカバー閉鎖

「ハーモニー」（第2結合部）の天頂側共通結合機構（Common Berthing Mechanism: CBM）のセンターラインカメラのカバーを閉鎖します。

P1トラスのフレックス・ホース・ロータリ・カプラ（FHRC）のクランプの取外し（時間があれば行う作業）

P1トラスの放熱用ラジエータ回転機構（Thermal Radeator Rotary Joint: TRRJ）の構成部品であるフレックス・ホース・ロータリ・カプラ（Flex Hose Rotary Coupler: FHRC）のクランプ（留め金）12個の取外しを行います。FHRCの交換が必要となった場合に備えて、軌道上では不要となったクランプを外しておくことで、交換作業時の船外活動時間が短縮できます。