STS-116 NASAステータスレポート#03
最終更新日:2006年12月11日
2006年12月10日(日) 午後9時00分(米国中部標準時間)
2006年12月11日(月) 午後0時00分(日本時間)
スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)とセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使用してディスカバリー号の翼前縁とノーズ部の耐熱シールドの検査を行い、宇宙での最初の1日を過ごしました。
この検査で取得されたデータは、ディスカバリー号の耐熱シールドが良い状態であることを確認するため、地上の技術者らによって解析されます。
また、コマンダーのマーク・ポランスキー、パイロットのウィリアム・オーフェリン、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のニコラス・パトリック、ジョアン・ヒギンボサム、ロバート・カービーム、サニータ・ウィリアムズ、そしてクリスター・フューゲルサングは、米国中部標準時間12月11日午後4時5分(日本時間12月12日午前7時5分)に予定されている国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキング準備も行いました。クルーはランデブ用の機器を点検し、ディスカバリー号のオービタ・ドッキング・システム(Orbiter Docking System: ODS)の窓にセンターライン・カメラを取り付け、ODSのドッキングリングを伸展させました。
SRMSとOBSSによる検査が続く一方、カービームとフューゲルサングは、飛行4日目、6日目、8日目に予定されている船外活動で使う宇宙服の点検を行いました。カービームとフューゲルサングは、1回目の船外活動でISSのトラスの左舷側にP5トラスを取り付けます。続く2回の船外活動では、ISSの電力系統の配線変更を主に行います。この配線変更により、ISSの電力系が現在の暫定的な配線構成から変更され、本ミッション以降のフライトに必要な電力が供給可能になります。
12月11日のISSへの最終的な接近の際、ISSのクルーがディスカバリー号の底部をデジタルカメラで撮影できるように、ポランスキーはディスカバリー号を操縦して縦方向に360度回転させる予定です。撮影された画像は地上で解析されます。このランデブ・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)と呼ばれる縦方向の回転により、ディスカバリー号の耐熱シールドが良い状態であることを確認するためのデータがさらに得られます。
ISSとディスカバリー号の間のハッチが開いた直後、ウィリアムズはISSの第14次長期滞在クルーの一員に加わる予定です。また、ウィリアムズはそのまま第15次長期滞在クルーの滞在期間の前半まで、ISSに6ヶ月間滞在する予定です。一方、第14次長期滞在クルーとして7月からISSに滞在していたトーマス・ライターは、ディスカバリー号で帰還する予定です。
12月11日午後、パトリックはSRMSで約1.8トンのP5トラスを持ち上げ、待ち受ける「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)に受け渡す予定です。P5トラスは、12月12日にP4トラスの端に取り付けられるまで、そのままの位置で待機する予定です。
ディスカバリー号のクルーは、12月11日午前1時17分(同12月11日午後4時17分)に就寝し、8時間後の12月11日午前9時17分(同12月12日午前0時17分)に起床する予定です。次のSTS-116ステータスレポートは12月11日午前(同12月11日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-03.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。