STS-116 NASAステータスレポート#04
最終更新日：2006年12月12日
2006年12月11日(月) 午前10時00分（米国中部標準時間）
2006年12月12日(火) 午前1時00分（日本時間）
スペースシャトル「ディスカバリー号」は、国際宇宙ステーション（ISS）に向かって飛行を続けています。米国中部標準時間12月11日午後4時5分（日本時間12月12日午前7時5分）にディスカバリー号はISSにドッキングする予定です。
ディスカバリー号のクルーである、コマンダーのマーク・ポランスキー、パイロットのウィリアム・オーフェリン、ミッションスペシャリスト（搭乗運用技術者：MS）のニコラス・パトリック、ジョアン・ヒギンボサム、ロバート・カービーム、サニータ・ウィリアムズそしてクリスター・フューゲルサングは、とても忙しい1日を心待ちにしています。これはISSの第14次長期滞在クルー（コマンダーのマイケル・ロペズ－アレグリア、フライトエンジニアのミハイル･チューリンとトーマス・ライター）も同様です。
ディスカバリー号のクルーは、12月11日午前9時18分（同12月12日午前0時18分）に、Louis Primaの“Beep Beep”という曲で起床しました。この曲はウィリアムズのためにかけられました。
ランデブ運用は、12月11日午前10時35分（同12月12日午前1時35分）頃から開始される予定です。ランデブの最終段階となるエンジン噴射は、12月11日午後1時28分（同12月12日午前4時28分）に予定されており、このときディスカバリー号はISSの後方約9マイル（約14.5km）の位置を飛行している予定です。
12月11日午後3時（同12月12日午前6時）には、ディスカバリー号はISSの約600フィート（約183m）下方を飛行することになります。この位置でポランスキーは、ディスカバリー号が縦方向に360度回転するように操縦する予定です。この回転は、ランデブ・ピッチ・マヌーバ（Rendezvous Pitch Maneuver: RPM）と呼ばれています。このRPMにより、ISSのクルーがディスカバリー号の耐熱シールドを撮影することができます。撮影されたデジタル画像は地上に送信され、技術者らにより解析される予定です。
ドッキング後の安全に関する説明と歓迎セレモニーが行われたすぐ後に、ウィリアムズは、ウィリアムズ専用のシートライナーをISSにドッキングしているソユーズ宇宙船（13S）に設置します。これにより、ウィリアムズは第14次長期滞在クルーの一員となります。同時にライターは、約6ヶ月間のISS滞在を終えて帰還するために搭乗するディスカバリー号のクルーとなります。
12月11日午後7時15分（同12月12日午前10時15分）過ぎに、スペースシャトルのロボットアーム（SRMS）を使って、4,100ポンド（約1,860kg）のP5トラスをディスカバリー号のペイロードベイ（貨物室）から持ち上げる予定です。12月12日に行う取付け作業に備えて、P5トラスは「カナダアーム2」（ISSのロボットアーム）に受け渡される予定です。クルーが就寝している間、P5トラスはカナダアーム2に把持された状態で待機する予定です。
第1回船外活動の準備のため、カービームとフューゲルサングは今夜、気圧を10.2psi（約0.7気圧）に下げたISSのエアロック内で一晩を過ごす予定です。この気圧は、地上であれば海抜10,000フィート（約3,048m）の気圧に相当します。気圧を下げたエアロック内で“キャンプアウト”を行うことで、ふたりが12月12日にさらに気圧の低い宇宙服を着用する際に、減圧症が発生するのを予防します。
次のSTS-121ステータスレポートは12月11日午後（同12月12日午前）、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典：http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-04.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
