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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

ウィークリーレポート

宇宙からの報告、交信イベント実施(2009年03月30日発行)

ISSのロボットアーム(SSRMS)を操作する若田宇宙飛行士

軌道上共同記者会見後のSTS-119クルーとISS第18次長期滞在クルー

ISSのロボットアーム(SSRMS)を操作する若田宇宙飛行士(手前)
クルー全員によるオバマ大統領との交信イベント
ハッチを閉じる準備するISS第18次長期滞在クルー
「若田宇宙飛行士からエール~ライブ交信と宇宙授業~」の様子

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●3月23日~29日の実績

国際宇宙ステーション(ISS)での滞在も1週間を過ぎたこの週、若田宇宙飛行士は広報イベントや軌道上共同記者会見に参加し、ISSでの生活や作業について報告を行いました。また、STS-119(15A)ミッション第3回船外活動の支援や、ISS長期滞在ミッションの業務引継ぎを行ったほか、スペースシャトル「ディスカバリー号」の分離に関連する作業を行いました。

3月24日、米国のオバマ大統領と若田宇宙飛行士を含むクルー全員が交信を行い、若田宇宙飛行士は「ISSは15カ国が参加したすばらしいプロジェクト。私はその一員として参加できて幸せに思う。」と語りました。同じ日に軌道上共同記者会見も行われ、若田宇宙飛行士は日本の記者からの質問に対し、ISSでの寝室は静かで快適であることや、宇宙日本食の「サバの味噌煮」や「カレー」が他のクルーに好評だったこと、STS-119ミッション終盤の成功を祝って「赤飯」を味わったことなどを語りました。また、今後の休日の過ごし方について、宇宙連詩への参加や、習字、読書などをあげました。

3月26日、ディスカバリー号のクルーとお別れの挨拶を交わした後、ISSとディスカバリー号の間のハッチを閉じ、ISSから離れていくディスカバリー号をISSからビデオカメラで撮影しました。同日、ディスカバリー号が分離した後に、ISSと九州大学(福岡県)をつないで行われたJAXA広報イベント「若田宇宙飛行士からエール~ライブ交信と宇宙授業~」に、若田宇宙飛行士は「きぼう」日本実験棟の船内実験室から参加し、会場からの様々な質問に答えました。寄せられた質問のうち、「宇宙で"くしゃみ"や"せき"をしたらどうなるか」という質問に対して、実際に若田宇宙飛行士がその場で試してみるなど、ライブ交信ならではの宇宙と地上の交流が行われました。

3月28日、第19次長期滞在クルーのゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士と、宇宙旅行者のチャールズ・シモニー氏を乗せたソユーズ宇宙船(18S)がISSに到着しました。18Sミッションでは、長期滞在クルーの交代が行われ、若田宇宙飛行士は、第19次長期滞在クルーとして引き続きISSに滞在することになります。

若田宇宙飛行士をISSに送り届けたディスカバリー号は、3月29日午前4時13分に無事、地上に帰還しました。

また、3月19日から行われていた「両生類培養細胞における細胞分化と形態形成の調節 (DomeGene)」(代表研究者:浅島誠 東京大学理事(副学長))の軌道上実験に関連する作業で、若田宇宙飛行士はマイケル・フィンク宇宙飛行士とともに、3月28日から29日にかけて、培養した細胞を細胞培養装置(CBEF)から取り出し、クリーンベンチ(CB)にある顕微鏡に設置しました。地上からのコマンド操作による細胞の観察後、若田宇宙飛行士らは実験サンプルの固定、冷凍保存を行い、軌道上実験は終了しました。

●3月30日~4月5日の予定

3月31日、「きぼう」ロボットアームを起動し、機能確認を行います。4月2日には、「ファセット的セル状結晶成長機構の研究(FACET)」(代表研究者:JAXA宇宙科学研究本部 稲富裕光准教授)の実験用セルの取付け作業、および「軌道上遠隔医療の技術検証(軌道上における簡易型生体機能モニター装置の検証)」(代表研究者:JAXA宇宙医学生物学研究室 向井千秋室長)として、ホルター心電計の記録を始めます。4月3日、若田宇宙飛行士は日本のテレビ局からのインタビューを受ける予定です。また同日、2日より記録を行っているホルター心電計の取外しを行います。4月4日には、「きぼう」船内実験室内のエアロックに取り付けられている、打上げ時固定具の取外しを行い、エアロックを使用可能な状態にします。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

【一言コラム:宇宙への想いを紡ぎます】

若田宇宙飛行士が休日にはぜひ参加したいと話した「宇宙連詩」。連詩とは、日本の伝統的な対話手法である連句や連歌を、詩人の大岡信さんが近代化させたものです。前の詠み手の詩を受け、リレー方式で次の詠み手に渡していく......「宇宙連詩」には国境、ジャンル、世代を超えた様々な人々の宇宙への想いが込められ、宇宙のように広く深い世界観が表現されています。現在、第3期となる宇宙連詩(全26詩で完成)が第24詩まで紡がれていますが、第25詩は若田宇宙飛行士が寄稿します。実際に宇宙にいる若田宇宙飛行士がどのような詩を詠むのか、楽しみですね。

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