ミッション内容
最終更新日:2006年6月27日
STS-121ミッションは、スペースシャトル「ディスカバリー号」によるNASAのスペースシャトルミッションであり、国際宇宙ステーション(ISS)組立てのフライト名ではULF1.1(Utilization Logistics Flight)フライトと呼ばれています。
ミッションの内容は、主に以下の通りです。
物資の運搬・回収
実験装置や交換部品、予備品、食料・衣服などの生活物資を、「レオナルド」(多目的補給モジュール1)に搭載してISSへ運びます。
TUSリールアセンブリの交換
ISSのモービルトランスポータ(台車:MT)に電力や通信を供給するTUS(Trailing Umbilical System)ケーブルの1本が誤って切断されてしまったため、船外活動によりTUSリールアセンブリの交換修理が必要となりました。
ISS長期滞在クルーの追加
欧州宇宙機関(ESA)のトーマス・ライター宇宙飛行士が到着することで、2003年5月4日に帰還した第6次長期滞在クルー以来の3名体制となります。
スペースシャトル熱防護システムの点検
STS-114ミッションでも実施したように、軌道上でセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使って強化炭素複合材(Reinforced Carbon Carbon: RCC)の損傷の有無を検査したり、ISSからスペースシャトルの熱防護システム(RCCと耐熱タイル)の状況を撮影することによって、シャトルの安全な飛行を検証します。