センサ付き検査用延長ブーム(OBSS)
最終更新日:2006年6月27日
センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)は、スペースシャトルのロボットアームとともに、スペースシャトルの機体の検査を行うために開発されたもので、STS-114ミッションから使用されています。
スペースシャトルの主翼前縁の耐熱素材である強化炭素複合材(Reinforced Carbon Carbon: RCC)パネルを軌道上で検査する際、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)のみでは全ての範囲を検査できないため、OBSSをロボットアームに取り付けて検査を行います。
OBSSの先端には、TVカメラ(ITVC)と2基のレーザセンサ(LCS、LDRI)が設置されており、これらでRCCパネルの亀裂や穴の破損箇所を詳細に点検します。飛行2日目に最初の検査が行われ、4日目と10日目にも詳細な検査が行われます。飛行10日目、11日目に行われるミッション後半の検査は、STS-121ミッションで初めて行われるもので、宇宙デブリの衝突への対応など、今後の飛行に備えた試験となります。