酸素生成システム(OGS)
最終更新日:2006年6月27日
酸素生成システム(Oxygen Generation System: OGS)はNASAが開発したもので、水を水素と酸素に電気分解することで酸素を生成する装置です。「レオナルド」(多目的補給モジュール1)に積載されて国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれ、「デスティニー」(米国実験棟)に設置されます。
OGSは、最大で1日に約9kgの酸素を生成することができ、通常はクルー6人が滞在するのに十分な1日に約5.4kgの酸素を生成します。なお、生成した水素は船外に廃棄されます。
電気分解に使用する水は、地球から運ばれた水が使われます。排水からきれいな水を再生する米国製の水回収システム(Water Recovery System: WRS)がISSに到着すると、そのリサイクルした水を利用することになります。
これまでISSでは、ロシア製のエレクトロン(酸素生成装置)や、プログレス補給船、スペースシャトルを使って、酸素の補給が行われており、これにOGSが加わります。OGSを起動するためにはまだ必要な部品や作業があり、本格的な稼動開始は2007年春頃になる予定です。