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国際宇宙ステーションの利用補給フライト ULF1.1(STS-121)

液体水素枯渇センサ(ECOセンサ)の交換

最終更新日:2006年6月28日

液体水素枯渇センサ(Engine Cut Off: ECOセンサ)は、スペースシャトルの外部燃料タンク(External Tank: ET)の推進剤の枯渇を検知するためのセンサで、ETの液体酸素タンクと液体水素タンクの底部にそれぞれ4つずつ設置されています。

通常、推進剤は必要な量より少し多めに搭載されるため、予定通り飛行すれば推進剤を少し残した状態でメインエンジン(Space Shuttle Main Engine: SSME)が停止されますが、問題が発生して予定よりも長く燃焼を続ける場合はECOセンサからの情報をもとに推進剤が無くなりそうになった時点でエンジンが停止され、SSMEを異常燃焼から保護します。

STS-114ミッションでは液体水素タンクのECOセンサの動作異常により打上げが延期されました。STS-121ミッションで使われるET(ET-119)でも液体水素タンクの4つのECOセンサのうちひとつにデータの異常が起きていることが発見されたため、4つのECOセンサすべてが交換されました。

NASAは、飛行直前の点検で4つのECOセンサがすべて異常がないことが確認されない限り打上げは行わないとしています。

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液体水素タンクのECOセンサの設置位置(提供:NASA)

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