第1回船外活動(飛行5日目)
最終更新日:2006年6月27日
TUSリールアセンブリの交換準備
TUS(Trailing Umbilical System)リールアセンブリの交換は、第2回船外活動で実施されます。ここでは、その準備として、モービルトランスポータ(台車:MT)のケーブル接続部であるインタフェース・アンビリカル部(Interface Umbilical Assembly: IUA)のケーブルカッター(TUS Disconnect Actuator: TDA)が誤作動しないように修理します。これにより、MTを移動できるようにします。
センサ付き検査用延長ブーム(OBSS)の足場安定性試験
この試験は、スペースシャトルの熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の検査・修理を行うために、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)で把持したセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)の先端に船外活動クルーが乗った場合の荷重やたわみを計測する試験で、3つの状況で実施されます。この試験で得られたデータは、今後のシミュレータによる検証に使用されます。
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1回目の試験は、OBSSの先端にピアース・セラーズ宇宙飛行士が乗り、ペイロードベイ(貨物室)から約4m離れた位置で行います。OBSSが所定の位置につくと、セラーズ宇宙飛行士は損傷の検査や撮影、修理を模擬した動作を行います。マイケル・フォッサム宇宙飛行士はペイロードベイから撮影を行います。(提供:NASA)
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2回目の試験は、P1トラスの正面から約5m離れた位置で、OBSSの先端にふたりのクルーが乗った状態で行われます。最初にフォッサム宇宙飛行士が動作を行い、次にセラーズ宇宙飛行士が同じ動作を行います。その後、ふたり同時に同じ動作を行います。(提供:NASA)
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2回目のテストが終わると、最後の3回目のテストとしてP1トラスにさらに近づきます。フォッサム宇宙飛行士がP1トラスをオービタのTPS損傷修理を模擬する場所として修理の動きを模擬します。(提供:NASA)