STS-116 NASAステータスレポート#16
最終更新日:2006年12月18日
2006年12月17日(日) 午前9時30分(米国中部標準時間)
2006年12月18日(月) 午前0時30分(日本時間)
宇宙飛行士たちは、本日の大半をSTS-116ミッションの4回目となる船外活動に向けた準備をして過ごす予定です。
12月16日、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のロバート・カービームとISSの第14次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるサニータ・ウィリアムズは、7時間31分の船外活動を行い、国際宇宙ステーション(ISS)の配線切替え作業を完了しました。
計画されていた作業を問題なく予定よりも早く終了し、ふたりは太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の収納を完了させるため、SAWを揺らしました。これにより収納作業は少し進展しました。このSAWは、今回の作業前には50%未満の収納率だったものが、現在は約65%が収納されています。作業前には約17ベイが伸展したままになっていましたが、残りは約11ベイになりました。
マネージャらは、12月16日の午後、STS-116ミッションに4回目の船外活動を追加することを決定しました。4回目の船外活動は、これまで3回の船外活動すべてに参加したカービームと、最初の2回に参加したクリスター・フューゲルサングが行う予定です。カービームとウィリアムズが第3回船外活動を行っているときに、ミッションマネージャらは、米国中部標準時間12月18日午後0時47分(日本時間12月19日午前3時47分)からの第4回船外活動を追加し、ディスカバリー号のISSへのドッキング期間を1日延長することを決定しました。
本日、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)は、12月18日の第4回船外活動を支援できる位置へ移動される予定です。スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)は、搭載カメラで映像を取得します。ディスカバリー号のクルーは宇宙服を再設定し、ISSの「クエスト」(エアロック)へと運び込む予定です。ディスカバリー号とISSのクルーは、12月17日午後8時02分(同12月18日午前11時02分)から船外活動の手順を確認する予定です。
カービームとフューゲルサングは、10.2psi(約0.7気圧)に減圧されたクエスト内で1晩過ごす“キャンプアウト”を行う予定です。ふたりは12月18日午前0時17分(同12月18日午後3時17分)に就寝します。“キャンプアウト”は、気圧が低い宇宙服を着用した時に減圧症が発生するのを予防するための手順の一環として行われるものです。宇宙服の気圧は5psi(約0.34気圧)未満です。
そのほかの活動として、ディスカバリー号とISSの間での機器や補給物資の移送は約70%が完了しています。クルーと飛行管制官らは、本日の作業により、ほぼ移送作業は完了すると予想しています。ディスカバリー号のクルー(コマンダーのマーク・ポランスキー、パイロットのウィリアム・オーフェリン、MSのニコラス・パトリック、カービーム、フューゲルサング、ジョアン・ヒギンボサム、トーマス・ライター)は、12月17日午前8時17分(同12月17日午後11時17分)に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による“美しく青きドナウ”で起床しました。この曲はフューゲルサングのためにかけられました。
次回のSTS-116ステータスレポートは12月17日夜(同12月18日昼間)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-16.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。