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国際宇宙ステーションの組立フライト 12A.1(STS-116)

STS-116 NASAステータスレポート#01

最終更新日:2006年12月10日

2006年12月9日(土) 午後8時30分(米国中部標準時間)
2006年12月10日(日) 午前11時30分(日本時間)

スペースシャトル「ディスカバリー号」は、米国中部標準時間12月9日午後7時47分(日本時間12月10日午前10時47分)、暗いフロリダの空へと飛び立ちました。過去5カ月で3回目のスペースシャトルの打上げですが、夜間の打上げは4年以上前に行って以来のことです。

ディスカバリー号の7人のクルーは、12月11日に国際宇宙ステーション(ISS)に到着する予定で、忙しい1週間のISS滞在中にISSの電力系統を切り替え、ISSへの供給電力を増加させる作業などを行う予定です。3回の船外活動と地上管制官との複雑な連携により、クルーは9月にISSに運ばれた巨大な太陽電池パドルで発電される電力をISSの電力系統へ引き込む予定です。

ディスカバリー号には、コマンダーのマーク・ポランスキー、パイロットのウィリアム・オーフェリン、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のニコラス・パトリック、ジョアン・ヒギンボサム、ロバート・カービーム、サニータ・ウィリアムズ、そして欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士のクリスター・フューゲルサングが搭乗しています。ISSでは、第14次長期滞在クルーのコマンダーであるマイケル・ロペズ-アレグリア、フライトエンジニアのミハイル・チューリンとトーマス・ライターが、ディスカバリー号の到着を待っています。ライターもESAの宇宙飛行士です。

ディスカバリー号が到着すると、ウィリアムズとライターが交替します。ウィリアムズは、ISSの長期滞在クルーとして6ヶ月間の滞在を開始し、ライターはディスカバリー号に搭乗して、7月から滞在しているISSを離れ帰還する予定です。

今夜、ディスカバリー号のクルーは、地球周回軌道に到達した後、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)のドアを開け、コンピュータなどの機器のセットアップを開始します。また、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)を起動し、機能の点検も行う予定です。クルーは、12月10日にSRMSを使用してディスカバリー号の耐熱シールドの検査を行うことになっています。ディスカバリー号は、12月11日午後3時47分(同12月12日午前6時47分)頃、ISSにドッキングする予定です。

ミッション中、3回の船外活動が予定されていますが、その内1、2回目をフューゲルサングとカービームが行う予定です。3回目はウィリアムズとカービームが行います。このミッションでは、ISSに取り付けられているP6トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の一方を格納した後、P3トラスの太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の回転を開始し、9月にISSに取り付けられたP4トラスの太陽電池パドルが太陽を追尾できるようにする予定です。

地上のミッション・コントロールは、クルーが実施する作業の準備として、事実上ISSの全電源をどこかの時点で一回は停止することになります。今回のミッションが終わると、来年に予定されているISSへの新しい太陽電池パドルや実験室の追加準備が整います。

ディスカバリー号が打ち上げられたとき、ISSはイギリス南部のサウサンプトン近くの上空220マイル(約354km)を飛行中でした。ディスカバリー号のクルーは12月10日午前1時47分(同12月10日午後4時47分)に就寝し、12月10日午前9時47分(同12月11日午前0時47分)に起床して宇宙での1日目を開始する予定です。

次のSTS-116ステータスレポートはクルーの起床後の12月10日午前(同12月11日午前)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-01.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


  

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