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宇宙日本食

各国の宇宙食

最終更新日:2011年5月13日

長期にわたり有人宇宙開発を行ってきた米国とロシアは、それぞれ独自の宇宙食を開発してきました。また、国際宇宙ステーション(ISS)計画が開始されてからは、国際パートナーの一員である欧州宇宙機関(ESA)も、ISSに独自の宇宙食を供給しています。ここでは、米国、ロシア、ESAの宇宙食について紹介します。

米国の宇宙食
ロシアの宇宙食
ESAの宇宙食

米国の宇宙食

米国の宇宙食は、有人宇宙飛行が始まった1960年代から工夫されてきました。宇宙食の発展について年代順に紹介します。

マーキュリー時代(1962年~63年)

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マーキュリー宇宙船に搭乗するグレン宇宙飛行士

ひと口サイズの固形食や練り歯磨きのチューブに似た容器の先にストロー状のパイプを付けたものを使用して、クリーム状、ゼリー状の食べ物を摂取していました。生命維持に必要な栄養素のみがブレンドされ、安全だが味気ない食品で、宇宙飛行士たちには評判が良くなかったそうです。なお、米国の宇宙食を軌道上で初めて食べた宇宙飛行士は、米国人として初めて地球周回軌道を飛行したジョン・グレン宇宙飛行士です。

ジェミニ時代(1963年~68年)

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マーキュリー時代からジェミニ時代の宇宙食

主に3種類の食品、すなわちひと口サイズの食品、中程度の水分を含んだ物、そして乾燥食品が使われ、質とメニューは改善されました。またマーキュリーで不評だったチューブ式の宇宙食は無くなりました。この時代には、包装を開くためのはさみや乾燥食品に水を加えるためのウォーターガンなどの器具が登場しました。

アポロ時代(1969年~72年)

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アポロ時代の宇宙食

この時期にはお湯が使えるようになり、食品を水で戻して通常のスプーンで食事ができるようになり食事のメニューも増えました。当時の宇宙飛行士に必要なカロリーは、1日1人あたり2,800kcalとされ、それまでのチューブ入りの宇宙食では1日分で重量2kgもあったものが、600gと約1/3の重量になりました。

スカイラブ時代(1973年~74年)

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スカイラブ時代の宇宙食

このプログラムでは医学実験が主要な目的であったため、食事内容が綿密にコントロールされました。約半数は、水で戻す方式の加水食品でしたが、残りの半数は、比較的地上の食事に近いもの(温度安定化食品、自然のままの食品、あらかじめ料理され凍結された食品)になりました。容器はフタ付きのアルミ缶になり、加熱用のトレイの上にのせて暖めました。またスカイラブには食品用の冷凍冷蔵庫やダイニングテーブルがあり、ナイフ、フォーク、スプーンを使うようになって、食事環境はかなり向上しました。

スペースシャトル・ISS時代(1981年~現在)

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スペースシャトル時代の宇宙食

この時代には、より地上の食事に近いものとなり、メニューの種類もさらに増えて、一般に売られている食品をそのまま利用するものや、温度安定化食品(レトルト食品など)、加水食品(フリーズドライ食品など)、半乾燥食品(乾燥フルーツ、乾燥牛肉など)、自然形態食(ナッツやクッキーなど)、新鮮食品(新鮮な果物や野菜)などがあります。シャトルの宇宙食はプラスチックの容器に入っており、水やお湯を加えてもとに戻すもの、オーブンで加熱することができるものなどがあります。

ロシアの宇宙食

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ロシアの宇宙食の例1(旧ソ連時代)

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ロシアの宇宙食の例2

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ISS船内のロシアのギャレー(調理設備)

ロシアの宇宙食もまた、有人宇宙飛行が始まった1960年代から工夫されてきました。人類初の宇宙食を開発したのはロシアです。

有人宇宙飛行の初期には、米国と同様に、ひと口サイズの固形食やチューブ状の容器に詰めたクリーム状、ゼリー状の食品を摂取していました。なお、軌道上で初めて食事をした宇宙飛行士は、ボストーク2号(1961年)に搭乗し、ユーリ・ガガーリン宇宙飛行士に続き人類で2人目に地球周回軌道を飛行したゲルマン・チトフ宇宙飛行士でした。

人類初の長期宇宙滞在を可能としたサリュート宇宙ステーション時代(1971年~86年)には、宇宙機による新鮮な野菜や果物の供給も行われました。

ミール宇宙ステーション時代(1986年~2001年)には、ヴァレリー・ポリヤコフ宇宙飛行士の437日連続宇宙滞在(人類最長)など、長期滞在に耐える宇宙食の開発が進みました。その後、ISS時代(2001年~現在)には、約100種類にまで宇宙食の種類が増えています。なお、ロシアの宇宙食には、伝統的に缶詰の食品が多いそうです。

ESAの宇宙食

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ESAの宇宙食の例1

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ESAの宇宙食の例2

2004年11月にISS宇宙食供給の基準文書「ISS FOOD PLAN」が整備されたことで、ISS計画の国際パートナー各国がISSに宇宙食を供給できるようになり、ESAもイベント用のフランス料理など、12品目の宇宙食を供給しています。メニューは鳥料理(チキン、アヒル)、魚料理(マグロ、メカジキ)、野菜料理(人参、セロリ)、デザート(あんず、りんごなど)があります。

(特に断りの無い限り、画像は出典:JAXA/NASA)

 
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