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「きぼう」での実験

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今世紀最大級の明るさを持ったX線新星のMAXI長期観測が天文学会欧文誌に掲載!〜非常に明るいX線新星MAXI J1535−571の発見と200日に渡る観測結果〜

最終更新日:2018年9月14日

宇宙航空研究開発機構
理化学研究所
愛媛大学

概要

理化学研究所の中平聡志研究員(宇宙航空研究開発機構 客員)、愛媛大学の志達めぐみ助教及び国内他機関から構成される研究グループらは、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに搭載され全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image:MAXI)により発見したX線新星MAXI J1535-571(以下J1535)を200日に渡り観測し、その一連の活動結果をまとめた研究成果が日本天文学会欧文誌オンライン版に2018年9月11日付で掲載されました。

J1535は2017年9月2日にじょうぎ座の方向に現れ、MAXIによって発見された天体で、その中心天体はブラックホールであると考えられています。J1535は発見から15日程度で発見当初の約100倍、かに星雲の約5倍にまで明るくなりました。これは今世紀に入って発見されたX線新星の中で最大、これまでの観測史上では7番目の明るさに対応します。かつての「すざく衛星」のように大型のX線望遠鏡を備えた装置と比べると有効面積では劣りますが、MAXIは天体を短い間隔で繰り返し長期間に渡って観測することを得意とします。今回、J1535のように非常に明るい天体が現れたことで、X線新星の活動開始から終息までの変化の全体を時間的に詳しく調べることができました。

J1535は世界中の様々な望遠鏡によっても観測されています。MAXIによってその全体像を明らかにする報告がいち早くなされたことは、それらのデータを使ってより詳細な研究を行っていく上で大きな助けになると考えられます。
さらに詳細はMAXIサイエンスニュース63号 [PDF:732KB]をご覧ください。

これまでのMAXIサイエンスニュースはこちらでご覧になれます。

論文情報

雑誌名:Publications of the Astronomical Society of Japan

論文名:Discovery and state transitions of the new Galactic black hole candidate MAXI J1535-571

著者名:Satoshi Nakahira, Megumi Shidatsu, Kazuo Makishima, Yoshihiro Ueda, Kazutaka Yamaoka, Tatehiro Mihara, Hitoshi Negoro, Tomofumi Kawase, Nobuyuki Kawai and Kotaro Morita

関連トピックス

全天X線監視装置(MAXI)がケンタウルス座に新X線天体を発見(2010年10月22日)
[プレスリリース]全天X線監視装置(MAXI)によるX線新星の発見について(2010年9月29日)

宇宙実験リポート

これまでの宇宙実験リポートはこちら
 
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