炭疽菌(きん)を破壊(はかい)する空気洗浄器(せんじょうき)
NASAが国際宇宙ステーション用に開発した空気洗浄器「Bio-KES」が現在さまざまな場所で用いられています。
空気洗浄機の技術は、1990年代初頭からウィスコンシン宇宙オートメーション・アンド・ロボティクス・センター(WCSAR)で研究されました。
これはエチレンガスという植物から出るガスを二酸化炭素と水に分解する装置です。エチレンガスは植物の熟成を早める作用があり花を枯(か)らしたり、果物や野菜が傷むのを早める働きがあります。このエチレンガスを分解する方法で炭疽菌など多くの病原体を殺菌できることがわかりました。
この装置は、食品店や花屋さんで商品の日持ちを良くすることにも使われています。
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