レーシングカーにもスペースシャトルの断熱材が使われています。 |
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スペースシャトルで使用される断熱材がレーシングカーにも応用されて、競技場のトラックをグルグル回っています。初めはストックカー*に使われたのですが、他のスピードレースカーにも使われるようになりました。
*ストックカー:市販(しはん)の車のエンジンを改造した競争用自動車
スピードレースカーには熱くなるところがいくつもあり、コックピット内は摂氏(せっし)60~71度(華氏(かし)140~160度)にもなって、ドライバーに火膨(ひぶく)れができることさえありました。
ストックカーのチャンピオンがケネディ宇宙センターを見学したのがきっかけとなり、スペースシャトルの断熱材をストックカーの熱を防ぐために使用することになりました。その効果はすばらしく、コックピット内の温度は摂氏32~43度(華氏90~110度)に改善されました。温度環境(かんきょう)が改善された車はすばらしい成績をあげました。
今では多くのレースカーに使用されており、ある民間会社はレースカー用の断熱キットを発売しています。
宇宙開発の産物である断熱材がレースカーに応用されて、レース中のレースカー・ドライバーの環境はおおきく改善されています。
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