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国際宇宙ステーションの組立フライト 13A(STS-117)

ミッション結果の要約

最終更新日:2007年7月2日

実施状況および結果

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STS-117ミッション後のISS

STS-117ミッションでは、S3/S4トラスをスペースシャトル「アトランティス号」で打ち上げ、S3/S4トラスの取付けや起動、S4トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の展開など、S3/S4トラスの運用に向けた作業が実施されました。これにより、今後打ち上げられる「きぼう」日本実験棟や欧州宇宙機関(ESA)の「コロンバス」(欧州実験棟)などの組立てに向け、ISSへの供給電力が増大されます。また、P6トラスの右舷側SAWの収納が行われ、P6トラスをP5トラスの先端へ移設する準備が整いました。

また、第15次長期滞在クルーのサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士とクレイトン・アンダーソン宇宙飛行士が交替しました。アトランティス号に搭乗して帰還したウィリアムズ宇宙飛行士は、194日と18時間58分の宇宙滞在時間を記録し、女性宇宙飛行士の1回のミッションでの宇宙滞在記録を更新しました。

写真

雹により損傷したET先端の修理の様子

なお、今回のミッションは当初2007年3月に実施される予定でした。米国時間2月26日、NASAケネディ宇宙センター(KSC)の射点にてアトランティス号の打上げ準備が進められる中、雹により外部燃料タンク(External Tank: ET)が損傷しました。そのため、修理が必要となり打上げ時期が2007年6月に延期になりました。

ミッション概要

打上げと帰還

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アトランティス号の打上げ

アトランティス号はNASAケネディ宇宙センター(KSC)より、米国東部夏時間6月8日午後7時38分(日本時間6月9日午前8時38分)に打ち上げられました。

帰還は、当初、飛行12日目に予定されていましたが、ドッキング期間が2日延期されたため飛行 14日目の6月21日午後1時55分(同6月22日午前2時55分)に延期になり、さらにKSCの天候が着陸に適さないため、着陸は翌飛行日に延期されました。しかし、飛行15日目もKSCの天候が着陸に適さないため、アトランティス号は代替着陸地であるNASAドライデン飛行研究センター(DFRC)へ着陸しました。

打上げ日時 2007年6月8日午後7時38分(米国東部夏時間)
2007年6月9日午前8時38分(日本時間)
着陸日時 2007年6月22日午後3時49分(米国東部標準時間)
2007年6月23日午前4時49分(日本時間)
詳細(全て米国東部標準時間)
  • 主脚接地時刻:6月22日午後3時49分38秒
  • 前輪接地時刻:6月22日午後3時49分49秒
  • 完全停止時刻:6月22日午後3時50分48秒
飛行時間 13日20時間11分

打上げの詳細はステータスレポート#01を、着陸の詳細はステータスレポート#30をご覧ください。

ISSへのドッキングと分離

ドッキング日時 2007年6月10日午後2時36分(米国中部夏時間)
2007年6月11日午前4時36分(日本時間)
分離日時 2007年6月19日午前9時42分(米国中部夏時間)
2007年6月19日午後11時42分(日本時間)
結合時間 8日19時間6分

ドッキングの詳細はステータスレポート#05を、分離の詳細はステータスレポート#23をご覧ください。

船外活動

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第1回船外活動を行うジェイムズ・ライリー宇宙飛行士

今回のミッションでは、計27時間58分にわたる4回の船外活動が行われました。ISS組立てとしては、ISSから実施したものを含め、通算87回、計537時間3分の船外活動を実施したことになります。(参考:ISS建設のための船外活動

船外活動では、S3/S4トラスの結合や、SAW、太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の起動準備、P6トラスの右舷側SAWの収納支援、アトランティス号のOMSポッドのめくれた耐熱ブランケットの修理などが行われました。

当初、船外活動は3回の予定でしたが、ISSへのドッキング期間が2日延長され、打上げ後に確認された耐熱ブランケットのめくれの修理作業および第4回船外活動を追加で行うことになりました。

第1回船外活動(飛行4日目)
開始日時 2007年6月11日午後3時02分(米国中部夏時間)
2007年6月12日午前5時02分(日本時間)
終了日時 2007年6月11日午後9時17分(米国中部夏時間)
2007年6月12日午前11時17分(日本時間)
作業時間 6時間15分
作業者 ジェイムズ・ライリー、ジョン・オリバース両宇宙飛行士
主要作業内容
  • S3/S4トラスの取付け
  • S4トラスの太陽電池パドル(SAW)の展開準備

詳細はステータスレポート#07をご覧ください。

第2回船外活動(飛行6日目)
開始日時 2007年6月13日午後1時28分(米国中部夏時間)
2007年6月14日午前3時28分(日本時間)
終了日時 2007年6月13日午後8時44分(米国中部夏時間)
2007年6月14日午前10時44分(日本時間)
作業時間 7時間16分
作業者 パトリック・フォレスター、スティーブン・スワンソン両宇宙飛行士
主要作業内容
  • P6トラスの右舷側太陽電池パドル(SAW)の収納支援
  • 太陽電池パドル回転機構(SARJ)の起動準備

詳細はステータスレポート#11をご覧ください。

第3回船外活動(飛行8日目)
開始日時 2007年6月15日午後0時24分(米国中部夏時間)
2007年6月16日午前2時24分(日本時間)
終了日時 2007年6月15日午後8時22分(米国中部夏時間)
2007年6月16日午前10時22分(日本時間)
作業時間 7時間58分
作業者 ジェイムズ・ライリー、ジョン・オリバース両宇宙飛行士
主要作業内容
  • 軌道制御システム(OMS)ポッドのめくれた耐熱ブランケットの修理
  • 酸素生成システム(OGS)のバルブ設置
  • P6トラスの右舷側の太陽電池パドル(SAW)の収納

詳細はステータスレポート#15をご覧ください。

第4回船外活動(飛行10日目)
開始日時 2007年6月17日午前11時25分(米国中部夏時間)
2007年6月18日午前1時25分(日本時間)
終了日時 2007年6月17日午後5時54分(米国中部夏時間)
2007年6月18日午前7時54分(日本時間)
作業時間 6時間29分
作業者 パトリック・フォレスター、スティーブン・スワンソン両宇宙飛行士
主要作業内容
  • 太陽電池パドル回転機構(SARJ)の起動準備
  • S3トラスのレール上の障害物を取り除く作業
  • LANケーブルの敷設

詳細はステータスレポート#19をご覧ください。なお、第4回船外活動で実施される予定だったGPSアンテナの回収作業とSバンドアンテナの固定用ボルトを締める作業は実施されませんでした。

船内活動

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船内活動

  • スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)と「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の運用。
  • 船外活動の支援。
  • アトランティス号から物資や機器をISSへ移送。また、ISSの不要品等をアトランティス号へ移送。
  • ISS長期滞在クルーの交替。
  • テレビ局、通信社とのインタビューなどの広報活動。

主な不具合など

軌道制御システム(OMS)ポッドの耐熱ブランケットのめくれ

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耐熱ブランケットの修理を行うジョン・オリバース宇宙飛行士

飛行1日目、軌道上でSRMSを起動し、動作を点検した際に、アトランティス号の左舷後方にあるOMSポッドの耐熱ブランケットのめくれが確認されました。NASAは検討した結果、船外活動で修理することを決定し、第3回船外活動でめくれた耐熱ブランケットを固定する作業が行われました。

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修理前

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修理後

ロシアモジュールを制御するISSのコンピュータの不具合

飛行5日目、ISSでロシアモジュールを制御するロシアのコンピュータが相次いで停止しました。ISSの第15次長期滞在クルーであるフョードル・ユールチキン、オレッグ・コトフ両宇宙飛行士が、地上の飛行管制官と協調しながら復旧作業を行い、故障していると思われる電力系の機能を迂回させた結果、全てのコンピュータが稼動することを確認した後、2台は停止させました。その後、ロシアのシステムも全て運用を再開しました。

(写真は全てNASA提供)

 
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