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2007年6月10日(日) 午後8時00分(米国中部夏時間)
2007年6月11日(月) 午前10時00分(日本時間)
スペースシャトル「アトランティス号」のクルーは、米国中部夏時間6月10日午後4時20分(日本時間6月11日午前6時20分)に国際宇宙ステーション(ISS)のクルーに握手と抱擁で迎え入れられました。スペースシャトルのコマンダーであるフレドリック・スターカウが最初にISSに入り、残りのSTS-117ミッションのクルーたちはスターカウに続いてISSに入りました。
アトランティス号とISSは6月10日午後2時36分(同6月11日午前4時36分)にオーストラリアの北東海岸上空を飛行中にドッキングしました。アトランティス号はISSとの共同作業のために7日間滞在する予定です。アトランティス号とISS間のハッチは6月10日午後4時04分(同6月11日午前6時04分)に開けられました。
アトランティス号のクルーが歓迎されたすぐ後に、ISSのフライトエンジニアであるオレッグ・コトフとスペースシャトルのミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者: MS)であるクレイトン・アンダーソンは、アンダーソン専用のソユーズ宇宙船用シートライナーをソユーズ宇宙船(14S)に移動させ、フライトエンジニアのサニータ・ウィリアムズのシートライナーと交換しました。このシートライナーの移動は6月10日午後7時55分(同6月11日午前9時55分)に行われました。これによりアンダーソンはISSクルーの一員としてウィリアムズと正式に交代したことになります。ウィリアムズは181日間をISSで過ごし、現在はアトランティス号のクルーとしてミッションの残りの日を過ごしています。またウィリアムズの宇宙滞在は、183日間になりました。
ドッキング前にフレドリック・スターカウは、ISSの約600フィート(約183m)下方において、アトランティス号を縦方向に360度回転させました。アトランティス号の耐熱シールドに損傷がないか確認するために、コトフと第15次長期滞在クルーのコマンダーであるフョードル・ユールチキンは、このランデブ・ピッチ・マヌーバ(Rendezvous Pitch Maneuver: RPM)の様子を望遠レンズを付けたカメラで撮影しました。
午前中にMSのジョン・オリバースは400mmの望遠レンズを付けたカメラで左舷の軌道制御システム(Orbital Maneuvering System: OMS)の近接画像を撮影しました。これらの画像はクルーキャビンの後方の窓から撮影されました。6月8日の夜、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)の点検中に左舷のOMSポッドの耐熱タイル と隣接する箇所の耐熱ブランケット1枚がめくれていることが確認されました。撮影された写真は、画像解析の専門家とミッションマネージャらによる評価のために、地上へ送信されました。
ドッキングの後、パイロットのリー・アーシャムボウとMSのパトリック・フォレスターは、SRMSを使って、重量約16トンのS3/S4トラスを把持し、ペイロードベイ(貨物室)の格納場所から持ち上げ、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)へ引き渡しました。S3/S4トラスは、これまでにスペースシャトルが運搬したISSの搭載物の中で、最も重い搭載物です。
ハッチが開かれると、第15次長期滞在クルーのサニータ・ウィリアムズがカナダアーム2を使ってSRMSからS3/S4トラスを受け取りました。このS3/S4トラスをISSに引き渡す作業は6月10日午後7時28分(同6月11日午前9時28分)に完了しました。S3/S4トラスは一晩カナダアーム2に把持されたままとなり、ジェイムズ・ライリーとジョン・オリバースが行う6月11日の第1回船外活動で取り付けられる予定です。
3回予定されている船外活動のうち1回目は、6月11日午後2時(同6月12日午前4時)前に開始される予定で、ISSの「クエスト」(エアロック)から実施されます。リー・アーシャンボウ、コトフ、フォレスターの3名はカナダアーム2を使ってS3/S4トラスをS1トラスの先端に配置します。ライリーとオリバースがトラスの電源ケーブルを配線接続し、さらに太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を収納している太陽電池ブランケット収納箱(Solar Array Blanket Box: SABB)と、S4トラスの制御機器アセンブリとSAWを構造上連結させているベータ・ジンバル・アセンブリ(Beta Gimbal Assembly: BGA)の固定機構を解除する予定です。
ライリーとオリバースは今夜、クエスト内でキャンプアウトを行い、気圧の低い環境で体内からの窒素の排出を促し、船外活動に備えます。
次のSTS-117ステータスレポートは、6月11日午前(同6月11日午後)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-117 MCC Status Report #05(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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