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2007年6月13日(水) 午後11時00分(米国中部夏時間)
2007年6月14日(木) 午後01時00分(日本時間)
ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のパトリック・フォレスターとスティーブン・スワンソンによる7時間16分にわたる船外活動が終了し、国際宇宙ステーション(ISS)の新たな太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)と、それを回転させる太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の間に残されている打上げ時に使用した固定器具のボルトは、わずか数個を残すのみとなりました。一方、マネージャたちは、米国中部夏時間6月15日午後(日本時間6月16日午前)に行う予定の次回の船外活動で、めくれた耐熱ブランケットの修理作業を行うことを承認しました。
本日行われたスペースシャトル「アトランティス号」のミッションで2回目となる船外活動で、フォレスターとスワンソンは、直径約10フィート(約3m)のSARJを打上げ時に固定していたロンチロックのすべてを取り外しました。SARJの打上げ時の固定器具(launch restraint)も同様にすべて取り外す予定でしたが、次回以降の船外活動まで残しておくことになりました。
フォレスターが駆動ロック機構(Drive Lock Assembly: DLA)の歯車を噛み合わせようとした際に、問題が発生しました。このDLAに送信されたはずのコマンドが、実際は今回のミッションの第1回船外活動で歯車を噛み合わせた、別のDLAで受信されていたことが判明しました。飛行管制官らは、前回取り付けたDLAは安全な状態であることを確認しました。新たに取り付けたDLAの状態も安全かどうか、現在、確認作業を行っています。
DLAは起動が完了すると歯車を噛み合わされ、ISSが軌道を周回するのに合わせて巨大なSARJが回転し、SAWが太陽を追尾できるようになります。
SAWが太陽を追尾できるようにするために、フォレスターとスワンソンはP6トラスのSAWの収納支援も行う必要がありました。SAWのパネルはガイドワイヤに引っかかりやすく、誤った方向に折り畳まれることがあるので、この作業は細心の注意を要します。飛行管制官は、クルーの起床前にSAWの収納作業を開始して31.5ベイのうち7.5ベイを収納しました。その後、フォレスターとスワンソンが船外活動でSAWを突いたり揺さぶったりして、さらに5.5ベイを正しく収納し、次の作業へ移行しました。
ふたりはまた、飛行管制官が6月14日に再度行うSAWの収納に備えて、SAWが正しい状態になるように調整しました。ふたりは、必要に応じて本ミッションの残り2回の船外活動のうち1回で、再び船外活動によるSAWの収納支援を行う可能性があります。
一方、ミッションマネージャたちは第2回船外活動が行われていた間に、6月15日に予定されている3回目の船外活動の少なくとも一部分を、アトランティス号の打上げ時に角がめくれた耐熱ブランケットの修理作業に当てることを決定しました。MSのジョン・オリバースが、ホッチキスのような道具を使用して、めくれた角を隣接するブランケットに留めた後に、ピンで耐熱タイルに固定する予定です。
ロシアの飛行管制官らは、ISSの予備的な姿勢制御と軌道高度の調整を行うロシアのコンピュータに生じている不具合の解決に向けた作業を、夜通しで行う予定です。ISSは現在のところ、アトランティス号のスラスタ噴射を予備として使い、ISSのコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)で姿勢制御を行っています。
次のSTS-117ステータスレポートは、6月14日午前(同6月14日夜)、または新規イベントがあれば発行する予定です。
出典:STS-117 MCC Status Report #11(NASA)
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。
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