STS-116 NASAステータスレポート#27
最終更新日:2006年12月23日
2006年12月22日(金) 午後5時00分(米国中部標準時間)
2006年12月23日(土) 午前8時00分(日本時間)
スペースシャトル「ディスカバリー号」は、日没とともにフロリダ州のNASAケネディ宇宙センター(KSC)に完璧な着陸をし、クルーはクリスマスに間に合うように帰還することができました。
ディスカバリー号は、KSCのスペースシャトル着陸施設(Shuttle Landing Facility: SLF)の15番滑走路に米国中部標準時間12月22日午後4時32分(日本時間12月23日午前7時32分)に着陸しました。ディスカバリー号の飛行時間は12日と20時間44分でした。ディスカバリー号の主脚は12月22日午後4時32分00秒(同12月23日午前7時32分00秒)に接地し、52秒後に車輪が完全に停止しました。
本日午後は不安定な天候が続いたフロリダ州のスペースコースト周辺でしたが、劇的に天候が好転したため、接近中だった雨雲はディスカバリー号の到着までに消えるだろうと、飛行管制官は確信しました。KSCへの1回目の着陸機会は天候が荒れていたため、そしてカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地への1回目の着陸機会は強風のため、それぞれ着陸は見送られていました。
今回の着陸は、KSCへの63回目(訳注:64回目の間違い)の着陸となりましたが、夜間着陸にはなりませんでした。
ディスカバリー号のクルー(コマンダーのマーク・ポランスキー、パイロットのウィリアム・オーフェリン、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)のロバート・カービーム、ニコラス・パトリック、クリスター・フューゲルサング、ジョアン・ヒギンボサム、ISSでの6ヶ月の滞在を終えて帰還するトーマス・ライター)は、12月23日にヒューストンに戻る予定です。ヒューストンでは、12月23日午後4時30分(同12月24日午前7時30分)から、エリントン空港にあるNASAのハンガー276で歓迎式典が行われる予定です。
ディスカバリー号のミッション中、4回行われた船外活動の1回目に、クルーは、P5トラスを取付け、ISSの組立てを前進させました。続く2回目と3回目の船外活動では、ISS完成時の構成と今後追加される実験棟の取付けに備えISSの電力系統を切り替えました。追加された4回目の船外活動では、きちんと収納することができなかった太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)を収納しました。
ディスカバリー号は、新しいISSの長期滞在クルーひとりと、約1.8トンの機器や補給物資をISSに運びました。運んだ物資のほとんどは、スペースハブ・モジュールに搭載されていました。また、ISSで不要となった1.8トン近い物資が、ディスカバリー号に搭載されて地上へ回収されました。
来年3月に打上げが予定されている次のスペースシャトル・ミッションは、ISSへの21回目の飛行となり、右舷側の2番目のトラスとなるS3/S4トラスとISSの3組目となるSAWとバッテリを運ぶ予定です。
これが最後のSTS-116ステータスレポートです。
出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-27.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。