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国際宇宙ステーションの組立フライト 12A.1(STS-116)

STS-116 NASAステータスレポート#10

最終更新日:2006年12月15日

2006年12月14日(木) 午前10時30分(米国中部標準時間)
2006年12月15日(金) 午前1時30分(日本時間)

本日午後、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーによる2回目の船外活動が予定されています。今回の船外活動は米国中部標準時間12月14日午後2時12分(日本時間12月15日午前5時12分)に開始予定で、ロバート・カービームとクリスター・フューゲルサングが国際宇宙ステーション(ISS)の電力系統の切替え作業を行う予定です。

カービームとフューゲルサングは、10.2psi(約0.7気圧)に減圧したISSの「クエスト」(エアロック)の中で一晩過ごしました。この“キャンプアウト”と呼ばれる手順は、血液中の窒素量を減らし、宇宙飛行士がさらに気圧の低い宇宙服を着用する際の減圧症を予防するためのものです。

船外活動の作業時間は約6時間の予定です。ふたりの船外活動クルーは、ISSに4系統ある電力系統の内、系統2、3の2系統を切り替え、9月にISSに取り付けられたP4トラスの太陽電池パドルで発電される電力をISSのシステムに引き込む予定です。残りの系統1、4の2系統については、12月16日に予定されている3回目の船外活動で切り替えることになっています。このISSの電力系統の切替えにより、今後の太陽電池パドルの追加や来年の実験モジュールの追加に向けた準備が整います。

12月14日午前11時22分(同12月15日午前2時22分)ごろ、ISSの飛行管制官は、クルーによる配線変更作業の準備として、ISSのほぼ半分のシステムへの電力供給を止めるコマンドを送信する予定です。この結果、通信システム、照明、換気システム、予備用コンピュータが部分的に停止する予定です。船外活動クルーによる配線変更の作業が終わり次第、飛行管制官は全てのシステムを再稼動させる予定です。電力系統が変更されるとすぐに、新たな冷却システムも稼動させる必要があります。

昨夜遅く、P4トラスの新しい冷却システムの半分にアンモニア冷媒が充填され、本日ポンプを起動して冷媒の循環を始める準備が整いました。

今回の船外活動では、カービームは脚部に赤いストライプの入った宇宙服を、フューゲルサングは真っ白な宇宙服をそれぞれ着用し、ISSのトラスのレール上を移動するCETA(Crew and Equipment Translation Aid)カート2台の移設も行う予定です。ISSの第14次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるサニータ・ウィリアムズとディスカバリー号のミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者:MS)であるジョアン・ヒギンボサムが、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作し、船外活動を支援します。

マネージャと技術者たちは、P6トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)の収納を完了するために、何らかの作業をSTS-116ミッション期間中に行うかどうか検討しています。このSAWは13日に行われた作業の結果、約半分まで収納が終わっていますが、中央マストの17ベイだけがまだ伸展したままになっています。完全に伸展すると、マストには31ベイあります。このSAWは、P4トラスのSAWを回転させることができる状態までは収納されており、P4トラスのSAWは昨夜問題なく回転を開始しました。現状では、P6トラスのSAWとP4トラスのSAWの間には16フィート(約4.9m)の間隔が空いています。たとえこのまま維持されたとしても、途中までしか収納されていないP6トラスのSAWが、スペースシャトルの分離や来年4月に予定されているソユーズ宇宙船の飛行までのISSでの活動に支障をきたすことはありません。

部分的にしか収納されなかったSAWに関する今後の対策(STS-116ミッションの間にカービームとフューゲルサングによる4回目の船外活動を実施して収納を支援することも含め)は、12月16日以降に決定される予定です。

ディスカバリー号のクルーは12月14日午前9時17分(同12月15日午前0時17分)にQueenの“Under Pressure”という曲で起床しました。この曲はカービームのためにかけられました。ISSのクルー(コマンダーのマイケル・ロペズ-アレグリア、フライトエンジニアのミハイル・チューリンとウィリアムズ)は、それから30分後に起床しました。

次回のSTS-116ステータスレポートは12月14日夜(同12月15日昼)、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts116/news/STS-116-10.html
*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。


  

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