第3回船外活動(飛行8日目)
最終更新日:2006年12月1日
第3回船外活動は、EV(Extra Vehicular)1のロバート・カービーム宇宙飛行士と、EV3のサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士が担当します。第3回船外活動では、国際宇宙ステーション(ISS)の電力供給源の切換、サービスモジュール・デブリ・パネル(Service Module Debris Panel: SMDP)の仮設置、船外保管プラットフォーム2(External Stowage Platform: ESP-2)のフレックス・ホース・ロータリー・カプラー(Flex Hose Rotary Coupler: FHRC)への調整可能な把持部(Adjustable Grapple Bar: AGB)の取付け作業を行います。
ISSの電力系統1、4の切換
ISSの電力系統1、4をメインバス切替ユニット(Main Bus Switching Unit: MBSU)1、4を経由するように切り替える作業を行います。この作業を行うために、電力系統1、4の電力(ISSの電力供給の約半分)を、地上からのコマンドにより停止させます。
ISSの電力系統1、4がMBSU1、4を経由するようにするため、船外活動クルーは、P4トラスのチャンネル*4Aからの電力をMBSU4とMBSU1へ、そしてP6トラスのチャンネル4Bからの電力をMBSU4へ接続する作業を行います。この作業により、チャンネル4A、4BからMBSU4に電力を送れるようになります。また、船外活動クルーは、MBSU1、4と直流変圧器(Direct Current to Direct Current Control Unit: DDCU)間の接続や、接続の切換を行います。
* チャンネルの名称についてはこちらを参照ください。
サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)の仮設置
曝露機器輸送用キャリア(Integrated Cargo Carrier: ICC)に搭載して打ち上げたSMDPをPMA-3(与圧結合アダプタ3)まで運び、仮設置します。ICCに搭載された3つのSMDPの束をSMDPアダプターでまとめ、スペースシャトルのロボットアーム(SRMS)の先端に乗ったクルーがPMA-3まで運搬し、PMA-3の把持部に取り付けます。
船外保管プラットフォーム2のフレックス・ホース・ロータリー・カプラー(FHRC)へのAGBの取付け
スペースハブ・モジュール内に搭載されて運搬されるAGBを、ESP-2に保管されている予備のFHRCに取り付けます。AGBはFHRCの交換作業時に必要とされます。
FHRCは、放熱用ラジエータ回転機構(Thermal Radeator Rotary Joint: TRRJ)の構成部品となる軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)のひとつで、回転するラジエータパネルにアンモニア流体を供給する機構です。
(写真、画像は全てNASA提供)