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第5回 航空機による学生無重力実験コンテスト
※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。
「水の電気的性質を利用した拡散・収束実験」
高松工業高等専門学校 制御情報工学科4年
赤松幹夫
僕が無重力実験に参加しようとしたきっかけは、リーダーである舩城君が応募の為の書類を書いていた時に偶然その書類を見たということです。無重力なんて人生の中で体験できるかどうか分らないので、参加したくなりました。
実験は時間との戦いでした。構想、準備、実験とどれもぎりぎりのところでやっていました。頭の中で機器が完成してもいざ作るとなるといろいろな不具合があり、結局機器が完成したのは名古屋へ行く寸前でした。関係者の皆様にはかなりの迷惑をかけてしまいました。
1回目のフライトが終わったあと舩城君から、とにかく気持ち悪い、2Gが辛いという話を聞いて結構不安になりました。気持ち悪くなるかもしれないけど楽しもうと思いました。
とうとう僕が実験するときがきました。2Gはやはり辛く、頭の血が下にさがって気持ち悪いというだけでした。μGの時は、初めこそ体が浮いてびっくりしましたが、2、3回体験すると慣れてきて実験に集中できました。フライトの半分を過ぎたくらいからかなり気持ち悪くなってきて2Gが苦痛でした。何とか実験フライトが終わり、空港までの帰りは地上の風景を見て楽しみました。
地上に帰ってきて、実験データの解析を行うと、片方の実験は青空の光が映りこんでしまっていて失敗でした。これは全て僕の単純なミスです。もう片方は、何とか期待していた画像が撮れました。
今回の実験はとても得るものがありました。普段と違う環境での実験なので地上のようにいきませんでしたが、いい体験になりました。チームで力を合わせて装置を作ったりしたこともいい経験になりました。
今回の航空機による学生無重力コンテストを主催してくださった(独)宇宙航空研究開発機構様、また、期限に間に合わないものがあったりしてかなりの迷惑をおかけしましたが、多大な協力をしてくださった(財)日本宇宙フォーラムとダイヤモンドエアサービス(株)様の皆様に深く感謝いたします。
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