このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター
宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ

教育

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第5回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第5回 航空機による学生無重力実験コンテスト 

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
Over the hump ハエは重力を感知して飛んでいるのか? 堀 友香
(お茶の水女子大学)
ふらっとひらめ ヒラメの行動と眼球運動 山田 純也
(藤田保健衛生大学)
東京大学無重力ゼミ 微小重力下における濡れ性の違いの定性的観察 芳賀 智亮
(東京大学)
1.
2.
京都大学エネルギー研究科
宇宙資源エネルギー学分野
水電解チーム
テンプレートを用いた遷移金属ナノワイヤー電析における重力場の影響 大野 恵
(京都大学)
Takatech-SFA 水の電気的性質を利用した拡散・収束実験 舩城 央
(高松工業高等専門学校)
1.
2.

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【体験談】 Takatech-SFA

「水の電気的性質を利用した拡散・収束実験」

高松工業高等専門学校   舩城 央

体験談

「学生による無重力実験」があることは知りませんでしたが、航空機内でのμG実験は知っていました。そんな中、吹田先生から今回のコンテストがあることを授業中にて紹介を受け、もともと航空・宇宙に興味があったため、猛烈に参加したくなり、応募に至りました。

幸運にも参加することができましたが、その決定があった夏休みは、インターンシップなどがあり、なかなかメンバー3人の日程が合いませんでしたし、メカトロニクスシステム設計という授業にて、クラスで分けられたグループでロボットを製作しなくてはならず、時間的余裕が取れませんでした。結局夏休みが明けても、テストにメカトロにと次々日程が押し寄せてくる中での装置製作となりました。

本来、夏休み中には装置の概要ができていなくてはならず、その段階から出遅れた上に、今回僕らが扱った「水滴」は作るのが難しく、実験内容的にも初速をつけず、浮遊させなくてはならなかったので、1から慎重にアイディアを出し合い、先生方やJSF・DASの方などにアドバイスを受けながらの慎重な製作でした。そのため、概要がなかなか決まらず、アトマイザ・シリンジ・ドライアイスの3通りの装置を製作するということが決定したのでさえ10月のことでした。本当にJSF・DASの方々に多大なるご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。日程の管理ができなかったことは、リーダとして至らなかった点でした。

10月からの制作となり、当然、突貫工事並みの急ピッチでメカトロやテストに食い込み、授業をさぼってまで製作に明け暮れることもありました。結局、製作に当てることができた時間は1か月強だったかと思います。そんな中、実習工場の技術職員の方々に手伝っていただき、装置の外観である水槽部を製作し、静電気発生装置や装置内部はクラスメイトの機械システム研究部の人たちに全面的に協力してもらいながら、なんとか形ができ装置の完成に至ることができました。

忙しい中、手伝っていただき、本当に感謝しています。

装置を完成させ、組み立ったまま自分たちの手で名古屋まで移動したので、名古屋にてすることは、調整のみでした。僕は12/19にG-Ⅱに搭乗しました。ひたすら目眩を起こしながらの実験でしたが、そこは持前の気合と根性と精神力でなんとか実験を成功させることができました。地上に帰ってから、不具合が起きた静電気発生装置を調整し、装置を載せ替えました。翌日は赤松君が搭乗し、実験を成功することができました。結果として、シリンジのみ水滴の拡散・収束を映像としてとらえることができました。ドライアイスは、指摘の粒が小さすぎたためか何の変化もなく失敗。アトマイザはミスで光が映像に入ってしまい、結果を確認することができませんでした。まだまだ、考察すべき点があると感じました。

今回このコンテストにて得たことは、言葉では言い表せないほど大きなものでした。μG下ではこちらの予想を超えたことが起きるなど、新しいことを考えることの難しさも感じました。

しかし、断然うれしかったことは、僕がやりたい分野である、航空・宇宙に携わっている方々や、同じような考えを持った他大学、他国の方々が集まり、交流できたことでした。これは、どうも表現できないうれしさです。

今回このような貴重な体験をすることができたことを心から感謝します。
またこのような機会があれば、是非参加したいと思います。



○謝辞

この度、僕たちにこのような素晴らしい機会を与えてくださった(独)宇宙航空研究開発機構様、(財)日本宇宙フォーラム様、(株)ダイヤモンドエアサービス様に心から感謝いたします。

また、フォーローをしてくださった吹田先生、装置製作にご協力していただきました技術職員の方々、機械システム研究部の皆さん、心から感謝いたします。

本当にありがとうございました。



▲ ページのトップへ


 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約  ヘルプ