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「きぼう」日本実験棟

JAXAデイリーレポート 飛行9日目(Flight Day 9)

最終更新日:2008年3月19日
映像へのリンク SPACE@NAVI-Kibo DAILY PROGRAM STS-123 DAY9

2008年3月19日 飛行9日目(Flight Day: FD9)

デスティニー外壁に設置されたデクスター

デスティニー外壁に設置されたデクスター(提供:NASA)

飛行8日目の第3回船外活動で組立てを終えた「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)が、「デスティニー」(米国実験棟)外壁へ移設されました。また、国際宇宙ステーション(ISS)のトラスにあるモービルベースシステム(Mobile Base System: MBS)に取り付けられていた取外し可能型スペースラブパレット1(Spacelab Pallet-Deployable 1: SLP-D1)が、スペースシャトル「エンデバー号」のペイロードベイ(貨物室)へ回収されました。

JAXAの搭載物である、宇宙連詩DVDや「宇宙と生命」を学ぶ教育ミッションで運んだ植物の種子などのサンプルを「きぼう」日本実験棟船内保管室に保管する、JAXA教育プロジェクトが行われました。

本日の土井宇宙飛行士

宇宙連詩を収録したDVDディスク

宇宙連詩を収録したDVDディスク

土井宇宙飛行士は、起床後約1時間にわたり運動を行った後、JAXA教育プロジェクトを行い、宇宙連詩DVDと「宇宙と生命」を学ぶ教育ミッションで運んだアサガオ、ミヤコグサの種子、ミジンコ休眠卵などのサンプルを船内保管室内に保管しました。

宇宙連詩DVDには、平成18年度に編纂した宇宙連詩が収録されています。また、「宇宙と生命」を学ぶ教育ミッションで運んだサンプルは、今後、「きぼう」船内保管室に約半年間保管された後、地上へ回収されます。

JAXA教育プロジェクトの後、SLP-D1の回収作業を支援するために、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)を操作してセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)のカメラ映像を提供できるように操作する作業を行いました。

昼食を取った後は、船内保管室内の設定作業を終えたラックの確認や、船内保管室内部の写真撮影を行いました。本日の作業により、船内保管室の整備作業は終了しました。

材料曝露実験装置6(MISSE-6)設置作業について

第3回船外活動で取付け機構の問題により設置できなかった材料曝露実験装置6(Materials ISS Experiment: MISSE-6)の設置作業は、第5回船外活動で、太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)のトランドル・ベアリング(Trundle Bearing Assembly: TBA)の設置作業に代わり行われる予定です。NASAでは、設置方法が検討されています。

本日の土井宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
  • 白がゆ(FF)(※1)
  • 乾燥あんず(IM)
  • ソーセージ(I)
  • グラノラバー(NF)
  • キャンディーコートチョコレート(NF)
  • オレンジ・パイナップルドリンク(B)
  • レモンティー(B)
  • しょうゆラーメン(FF)(※2)
  • スパゲッティ・ミートソース(R)
  • カリフラワー・チーズ(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • パイナップル(T)
  • トロピカル・パンチ(B)
  • イワシのトマト煮(FF)(※1)
  • 白飯(FF)(※1)
  • 天ぷらそば(FF)(※2)
  • ねぎま(FF)(※2)
  • シュリンプカクテル(R)
  • トルティーヤ(FF)
  • ビーフストロガノフ&パスタ(R)
  • タピオカプリン(T)
  • レモネード(B)

B:飲み物 FF:フレッシュフード(※3) I:放射線照射殺菌済み IM:半乾燥状態 NF:自然状態でパック R:(温)水を加えて調理する T:加熱処理

STS-123クルーとISSクルー全員での夕食

STS-123クルーとISSクルー全員での夕食(提供:NASA)

※1:宇宙日本食として認証された宇宙食。詳細は宇宙日本食ページをご覧ください。
※2:宇宙日本食以外の日本食。
※3:フレッシュフードは各宇宙飛行士が自分で選んで持っていくことができる宇宙食で、認証済みの宇宙食以外に市販食品から選ぶこともできます。

ウェイクアップコール

エンデバー号のクルーは、3月19日午前3時28分、土井宇宙飛行士のために、土井宇宙飛行士夫人からのリクエストでかけられた、平原綾香さんの"星つむぎの歌"で起床しました。ウェイクアップコールを受けた土井宇宙飛行士は、以下のコメントを述べました。

「Thank you very much. 皆さん、おはようございます。宇宙で「星つむぎの歌」を聞けるのは、最高な気分です。「星つむぎの歌」を作って下さった多くの皆さんに感謝致します。どうもありがとう。」

土井宇宙飛行士夫人は選曲の理由を以下のように述べています。

「「星つむぎの歌」は、日本中の何千人という人たちの心をつむいで、それも月の満ち欠けに合わせて1年もの時間をかけて完成しました。 そのたくさんの、 深い思いのこもった歌は、長い歳月建設に携わってこられた多くの方たちの夢を乗せて舞い立つ、日本の宇宙ステーション「きぼう」に運ばれました。 「きぼう」から発信されるこの歌が、世界中の人たちの心をつなぎ、平和をつむいでくれる事を祈ります。」
≫ 星つむぎの歌 (宇宙連詩山梨版)

本日は、3月19日午後6時28分に就寝しました。起床は3月20日午前2時28分の予定です。

※ウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。以下のサイトでウェイクアップコールを聞くことができます。
≫ STS-123 Wakeup Calls (NASA:英語)

明日の予定

  • クルーの休息
  • JAXA広報イベント
  • NASA広報イベント
  • 第4回船外活動準備

詳細は飛行スケジュール10日目(FD10)をご覧ください。

特に断りのない限り、日時は日本時間です。

 
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