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「きぼう」日本実験棟

JAXAデイリーレポート 飛行4日目(Flight Day 4)

最終更新日:2008年6月 4日
映像へのリンク SPACE@NAVI-Kibo DAILY PROGRAM STS-124 DAY4

2008年6月4日 飛行4日目(Flight Day: FD4)

ISSに取り付けられる「きぼう」船内実験室

ISSに取り付けられる「きぼう」船内実験室(提供:NASA)

スペースシャトル「ディスカバリー号」で運ばれた「きぼう」日本実験棟の船内実験室が、日本時間6月4日午前8時42分に、国際宇宙ステーション(ISS)の「ハーモニー」(第2結合部)へ取り付けられました。

「きぼう」船内実験室は、「きぼう」の中心となる与圧実験モジュールで、「きぼう」がISSの一部として、本格的に実験運用を開始する基盤となります。

船外活動クルーによる船内実験室の取出し準備

船外活動クルーによる船内実験室の取出し準備(提供:NASA)

また、6月4日午前1時22分から6時間48分にわたり第1回船外活動が行われ、ISSに保管されていたセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)をディスカバリー号に回収する作業や、船内実験室のISSへの取付け準備などが行われました。開始直前に通信用ヘッドセットを交換する必要があったため、当初の予定より約50分遅れて開始されましたが、作業が早く進んだため予定されていた作業は全て終えました。

「きぼう」船内実験室

ペイロードベイ(貨物室)から取り出され、ハーモニーへ移動される船内実験室

ペイロードベイ(貨物室)からハーモニーへ移動される船内実験室(提供:NASA)

船内実験室は、船外活動クルーによりディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)からの取出し準備が終わった後、星出宇宙飛行士の操作するISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)に把持され、午前5時49分にペイロードベイ(貨物室)から取り出されました。

その後、船内実験室は、ハーモニーの左舷側に移動し、共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)に取り付けられた後、結合部のボルト締めが行われ、6月4日午前8時42分に船内実験室のハーモニーへの取付けが完了しました。 ISSではその後、リークチェック(気密点検)が行われ、しっかりと結合していることが確認されました。

船内実験室は、飛行6日目のA系システムの起動を完了するまで、SSRMSで把持された状態で、電力・通信インタフェース付グラプル・フィクスチャ(Power and Data Grapple. Fixture: PDGF)を通してヒータ電力の供給を受けます。

飛行5日目には、船内実験室とハーモニーの連結部の整備作業や、船内実験室のB系システムの起動が行われ、いよいよ星出宇宙飛行士らクルーが船内実験室へ入室します。

本日の星出宇宙飛行士

ペイロードベイ(貨物室)からの船内実験室の取出し

ペイロードベイ(貨物室)からの船内実験室の取出し(提供:NASA)

星出宇宙飛行士は、第1回船外活動中、SSRMSを操作し、OBSSをスペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)に受け渡す作業を行いました。

その後、SSRMSで船内実験室をペイロードベイ(貨物室)から取り出し、ハーモニー左舷側のCBMへの取付けを行いました。

星出宇宙飛行士は、船内実験室を取り付けた後、"Congratulations especially to Tsukuba. We have a new HOPE on the International Space Station."(つくばの皆さん、おめでとう。今、国際宇宙ステーションに、新しい「きぼう」が取り付きました。)と、コメントを述べました。

星出宇宙飛行士は、SSRMSを操作して作業を行う、初の日本人宇宙飛行士となりました。

本日の星出宇宙飛行士の食事

朝食 昼食 夕食
  • オートミール (R)
  • ブルーベリー・ラズベリーヨーグルト(T)
  • スクランブルエッグ(R)
  • バニラジュース(B)
  • パイナップルジュース (B)
  • コナ・コーヒー(B)
  • カシューチキンカレー(R)
  • サヤインゲンとマッシュルーム (R)
  • りんごソース (T)
  • アーモンド (NF)
  • ショートブレッドクッキー(NF)
  • オレンジジュース (B)
  • 粉末緑茶(FF) ※1
  • シュリンプカクテル(R)
  • スパゲッティ・ミートソース(R)
  • イタリアン・ベジタブル(R)
  • トルティーヤ (FF) ×2
  • いちご (R)
  • パンのプディング (T)
  • オレンジ・マンゴージュース (B)

B:飲み物 FF:フレッシュフード(※2) NF:自然状態でパック R:(温)水を加えて調理する T:加熱処理

※1:宇宙日本食として認証された宇宙食。詳細は宇宙日本食ページをご覧ください。
※2:フレッシュフードは各宇宙飛行士が自分で選んで持っていくことができる宇宙食で、認証済みの宇宙食以外に市販食品から選ぶこともできます。

ウェイクアップコール

飛行4日目、ディスカバリー号のクルーは、6月3日午後7時32分に、星出宇宙飛行士のためにかけられた"ロボットアームで抱きしめて"で起床しました。この曲は、星出宇宙飛行士の母校、茗渓学園中学・高校(茨城県つくば市)の同級生が作詞・作曲した、星出宇宙飛行士の応援歌です。

ウェイクアップコールを受けた星出宇宙飛行士は、地上との交信の中で以下のコメントを述べました。

"Good morning Shannon and the team. Thanks for a great song. That was a song from high school friends and we are looking forward to great day and an exciting day to install Japanese KIBO module and a great day for EVA and robotics. We are looking for working with your guys."
(おはよう、シャノン、チームの皆さん。素晴らしい歌をありがとう。これは私の高校時代の同級生からの歌です。日本の「きぼう」を取り付ける素晴らしい一日、そして船外活動とロボティクスにとって素晴らしい一日を楽しみにしています。あなたたちと一緒に仕事するのを楽しみにしています。)

本日は、6月4日午前11時32分に就寝しました。起床は6月4日午後7時32分の予定です。

※ウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。以下のサイトでウェイクアップコールを聞くことができます。
≫ STS-124 Wakeup Calls (NASA:英語)

明日の予定

  • 船内実験室の起動・入室準備
  • 船内実験室のB系起動
  • 船内実験室のハッチの開放、入室
  • 「きぼう」ロボットアーム制御ラックの移設
  • 第2回船外活動準備

詳細は飛行スケジュール5日目(FD5)をご覧ください。

特に断りのない限り、日時は日本時間です。

 
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