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国際宇宙ステーションの組立フライト ULF5(STS-133)

最新情報

2011年3月 1日:STS-133ミッション 飛行5日目

写真:「クエスト」(エアロック)を出て第1回船外活動を開始するドルー宇宙飛行士

「クエスト」(エアロック)を出て第1回船外活動を開始するドルー宇宙飛行士

飛行5日目、国際宇宙ステーション(ISS)では、米国中部標準時間2月28日午前9時46分(日本時間3月1日午前0時46分)から6時間34分にわたり、第1回船外活動が実施されました。

第1回船外活動では、「ユニティ」(第1結合部)への電力ケーブルの敷設など、予定されていた作業は全て実施されました。船外活動の最後に、文化・人文社会科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙~message in a bottle~」も実施されました。

第1回船外活動
文化・人文社会科学利用パイロットミッション

なお、恒久型多目的モジュール(Permanent Multipurpose Module: PMM)の整備作業のために、ミッションの1日延長が決定されました。

恒久型多目的モジュール(PMM)
STS-133 NASAステータスレポート#08
STS-133 NASAステータスレポート#09
NASA発行のレポートの仮訳です。
飛行5日目ハイライト(第1回船外活動)
飛行5日目のハイライトをご覧いただけます。

2011年2月28日:スペースシャトル「ディスカバリー号」、ISSにドッキング

写真:ISSにドッキングしたディスカバリー号

ISSにドッキングしたディスカバリー号

スペースシャトル「ディスカバリー号」は、飛行3日目、米国中部標準時間2月26日午後1時14分(日本時間2月27日午前4時14分)に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしました。

ディスカバリー号がドッキングしたことにより、ISS計画に参加する各極の現在運用されている全ての有人宇宙機、補給機がISSに結合した状態となりました。

ドッキング後、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)とスペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)を使用して、エクスプレス補給キャリア4(Express Logistics Carrier 4: ELC-4)をディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)から取り出し、ISSのS3トラスへ設置する作業が行われました。

エクスプレス補給キャリア4(ELC-4)
STS-133 NASAステータスレポート#04
STS-133 NASAステータスレポート#05
NASA発行のレポートの仮訳です。
飛行3日目ハイライト(ISSへのドッキング)
飛行3日目のハイライトをご覧いただけます。

飛行4日目には、恒久型多目的モジュール(Permanent Multipurpose Module: PMM)をペイロードベイ(貨物室)から取り出す際に、ペイロードベイ(貨物室)右舷に取り付けられているセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)と干渉しないように、OBSSを取り外しておく作業が行われました。

恒久型多目的モジュール(PMM)
STS-133 NASAステータスレポート#06
STS-133 NASAステータスレポート#07
NASA発行のレポートの仮訳です。
飛行4日目ハイライト(OBSSの取外し、米国広報イベント)
飛行4日目のハイライトをご覧いただけます。

飛行5日目、2月28日午前10時18分(同3月1日午前1時18分)から、第1回船外活動が行われる予定です。第1回船外活動では、ISSの運用・メンテナンスに関わる作業のほか、文化・人文社会科学利用パイロットミッション「手に取る宇宙~message in a bottle~」が実施される予定です。

第1回船外活動
文化・人文社会科学利用パイロットミッション

2011年2月25日:スペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げ

写真:ディスカバリー号の打上げ

ディスカバリー号の打上げ

スペースシャトル「ディスカバリー号」は、米国東部標準時間2011年2月24日午後4時53分(日本時間2月25日午前6時53分)に、NASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられました。ディスカバリー号の打上げは今回で39回目、スペースシャトルの打上げとしては、133回目となりました。

飛行1日目ハイライト(打上げ)
飛行1日目のハイライトをご覧いただけます。
STS-133 NASAステータスレポート#01
NASA発行のレポートの仮訳です。

飛行2日目、ディスカバりー号では、スペースシャトルのロボットアーム(Shuttle Remote Manipulator System: SRMS)とセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使用した熱防護システム(Thermal Protection System: TPS)の損傷点検が行われる予定です。

ディスカバリー号は、飛行3日目の米国中部標準時間2月26日午後1時19分(日本時間2月27日午前4時19分)に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする予定です。

2011年2月22日:STS-133(ULF5)ミッションの打上げ日時決定

写真:KSCに到着したSTS-133クルー

KSCに到着したSTS-133クルー

米国時間2月18日に開催された飛行準備審査会(Flight Readiness Review: FRR)において、スペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げを、米国東部標準時間2月24日午後4時50分(日本時間2月25日午前6時50分)に実施することが正式に決定されました。

STS-133クルーは打上げに備え、2月20日午後3時45分(同2月21日午前5時45分)頃、NASAケネディ宇宙センター(KSC)に到着しました。また、打上げに向けたカウントダウンが、2月21日午後3時(同2月22日午前5時)から開始されました。

ディスカバリー号は、外部燃料タンク(External Tank: ET)の中間タンク(※)の補強修理を完了し、2月1日にスペースシャトル組立棟(Vehicle Assembly Building: VAB)から39A射点に移動しました。39A射点では、ディスカバリー号の打上げに向けた整備作業が行われています。

※:中間タンクは、ET内の液体酸素タンクと液体水素タンクを結合する構造物です。

2011年1月20日:NASAはSTS-133(ULF5)ミッションのクルー交代を発表

写真:ボーエン宇宙飛行士(STS-132ミッション時)

ボーエン宇宙飛行士(STS-132ミッション時)

NASAは、STS-133(ULF5)ミッションのクルー交代を発表しました。

STS-133(ULF5)ミッションのミッションスペシャリストに任命されていたティモシー・コプラ宇宙飛行士が自転車事故により負傷し、2月末のディスカバリー号の打上げ目標日までに回復が間に合わないと判断されたため、コプラ宇宙飛行士に代わり、スティーブ・ボーエン宇宙飛行士が交代要員として任命されました。

ボーエン宇宙飛行士は、コプラ宇宙飛行士に代わりミッションスペシャリストを務めます。また、ミッション中に予定されている2回の船外活動も、コプラ宇宙飛行士に代わりボーエン宇宙飛行士が実施することになります。ボーエン宇宙飛行士は、今週からミッションに向けた訓練を開始します。

NASAの発表によれば、このクルーの交代により、ディスカバリー号の次の打上げ目標日が変更されることはありません。なお、別の理由によりディスカバリー号の打上げが更に大幅に延期されることになった場合は、コプラ宇宙飛行士が再度クルーに復帰する可能性があります。

2011年1月14日:STS-133(ULF5)ミッションの打上げは2月25日以降へ

写真:補強修理が行われている中間タンク

補強修理が行われている中間タンク

NASAは、スペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げを、2月25日以降に延期する旨を発表しました。

ディスカバリー号の外部燃料タンク(External Tank: ET)の中間タンク(※)で発見されたクラック(亀裂)について、調査の結果、中間タンクに使用されている金属部の強度不足により、ETへの燃料充填時に生じる負荷に耐えきれなかったことが原因と判明しました。NASAは、中間タンクの補強修理として、強度が不足している金属部に補強材を取り付ける作業を、1月下旬頃まで行う予定です。

米国時間1月13日に開催されたプログラム要求管理会議(Program Requirements Control Board: PRCB)で、ディスカバリー号の打上げは米国東部標準時間2月24日午後4時50分(日本時間2月25日午前6時50分)以降を目標とすることが決定されました。なお、ディスカバリー号の打上げ延期に伴い、スペースシャトル「エンデバー号」(STS-134ミッション)の打上げも米国東部夏時間4月19日午後7時48分(日本時間4月20日午前8時48分)以降に延期されました。

※:中間タンクは、ET内の液体酸素タンクと液体水素タンクを結合する構造物です。

(特に断りのない限り、写真はNASA提供)
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