NASAは、米国東部夏時間11月3日午後3時52分(日本時間11月4日午前4時52分)を目標としていたスペースシャトル「ディスカバリー号」の打上げを1日延期しました。
打上げに向けた作業中、ディスカバリー号の3基のスペースシャトルメインエンジン(Space Shuttle Main Engine: SSME)のうち1基において、SSMEの制御装置のバックアップに起動不良と電圧降下の異常が発生し、原因究明作業を行うために、打上げが延期されました。
原因究明作業の結果、起動不良異常については、スイッチのON/OFFを繰り返した結果、復旧が確認されました。また、電圧降下異常については、制御装置の履歴などから、一過性のものと判断されました。
原因究明作業の結果に基づき議論が行われ、NASAは、バックアップ制御装置の修理などの処置は行わず、米国東部夏時間11月4日午後3時29分(日本時間11月5日午前4時29分)の打上げを目標とすることを決定し、打上げに向けた作業が再開されました。
なお、打上げ目標日のNASAケネディ宇宙センター(KSC)は天候不良が予想され、NASAの情報によれば、打上げ可能な確率は20%とのことです。