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教育

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第8回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第8回 航空機による学生無重力実験コンテスト 

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
アルクトゥールス ヒレの動きおよび筋活動はコイの姿勢制御にどのように関与するのか? 大平 宇志
(大阪大学)
北海道大学Team Chemical Lighter 微小重力下における化学発光のふるまい 小暮 一馬
(北海道大学)
ザ・ミクロン 液体中における微粒子の沈殿・拡散の観察 河口 楓
(北海道大学)
PLANET-Q 微小重力下での気体、液体、固体混合物の挙動観察 木村 僚子
(九州大学)
MMAGY 将来の宇宙利用を見据えた膜面展開特性に関する研究 和泉 有祐
(東京大学)
1.
2.

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【体験談】 PLANET-Q

「微小重力下での気体、液体、固体混合物の挙動観察」

九州大学 理学部 化学科 2年
木村 僚子

宇宙へのあこがれ

 私が本コンテストに応募した動機は、宇宙そのものの神秘さ、また人の手による宇宙開発、特に宇宙環境利用の分野に興味があったからである。あこがれの宇宙開発の現場や雰囲気を体験できる気がしてコンテストに応募した。昨年も本コンテストに応募していたので、今年も応募しようと思ってHPを見てみたのが締切1カ月前だった。所属する宇宙開発サークルの仲間に声をかけて、どんなテーマにするかを話し合った。わたしは先輩がぼそっと言った発泡性入浴剤を題材にして提案書を書いてみることに決めた。テスト中ということもあり構想を深く練る余裕もないまま締切が来てしまい、納得のいかないままの提案書を祈る思いでポストに投函した。

 自分の中で採択されるとは本当に思っていなかったので、採択の電話をとったときは信じられず、思わず泣いてしまった。

 サークルのみんなの協力を得られ、実験操作、装置についての話し合いが始まった。操作はなるべく簡単なものにし、水を使う実験は、水を絶対に外に出さないということを主に気をつけながら実験の仕組みについて話し合った。しかし、実験空間が誰も経験したことのない無重力空間ということで、今までの知識と想像力を総動員して考えてもやはり難しかった。キャンパスがばらばらなため、話し合いや装置作りは土日しか時間が取れない中、学校に泊まって徹夜したりと、なんとか期限内に装置を完成させることができた。実験を行うには多くの人の協力が必要だということを切に感じた。

 そしてあっという間にフライトである。約20秒の無重力体験は短いような長いような…不思議な感覚だった。怖いとか、気分が悪いとかそういうものは全く感じず、ただただ楽しかった。実験も問題なくこなせ、不安要素だった装置からの水漏れもなくフライトは無事終わった。

 無重力体験という貴重な体験をさせていただけたことで、なんだか宇宙に近づけた気がしてとてもうれしかった。また、実際に宇宙開発の分野で働いている方々や、私と同じように宇宙に興味を持っている学生と交流できたことが個人的にとても有意義だった。機会があればまたPFしたい!!



○謝辞

 こうした貴重な体験ができたのも、ひとえに支えてくださった宇宙航空研究開発機構、日本宇宙フォーラムとダイヤモンドエアサービスのみなさんの温かいサポートがあったおかげです。本当にありがとうございました。この経験は一生忘れず、またどこかでこの経験を生かしていきたいと思います。また、カメラの件で相談に乗っていただいたノビテックの岩崎さん、そして協力して一緒に実験操作から装置作りに尽力してくれたPLANET-Qのみなさん、心から感謝しています。ありがとうございました。



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