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第8回 航空機による学生無重力実験コンテスト
※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。
「ヒレの動きおよび筋活動はコイの姿勢制御にどのように関与するのか?」
大阪大学大学院 生命機能研究科 博士2年
大平 宇志
レンタカーに必要な荷物を積み込み、午前9時に大学を出発。
鯉の様子に注意しつつ、午前中の内にDASに到着することができた。
皆おそろいのツナギに着替え、作業開始。
実験装置のラックへの取り付け、鯉の手術、暗幕の作成を手際よく (?) 終わらせる。
作業室内で鯉の筋電図を測定したところ、目立ったノイズの混入は見られず、解析に問題はなさそうであった。
明日はEMI試験。機内でも大きなトラブルが発生しないといいのだが・・・。
8時半にホテルを出発。
午前中は搭載する実験装置の調整を行った。
大きなトラブルもなく、いざ搭載!!
と思いきや、LEDが点灯しない・・・ 断線してるやん!!
急いで修復作業を行い、なんとか搭載時間までに作業を終えることができた。
午後のEMI試験では、本番を模擬した状態で鯉の筋電図を測定した。
航空機からの信号で、ノイズとなりそうなものを出してもらったが、筋電図の波形には全く影響が見られず、これはイケる!! と興奮する大平宇志・芝口翼。
その後、本番用の鯉の手術も済ませ、今日の作業は終了。
8時半にホテルを出発。メンバー全員、やや緊張気味。
午前中に確認作業を済ませ、いよいよフライト本番!!
しかし、トラブル発生!!昨日は問題なかったはずが、4つ中1つのチャンネルにノイズが混入するようになった。考えられる対策はすべて試したが解決できず、後は、航空機が離陸した後にノイズが消えることを願う。
大平宇志・芝口翼は、搭乗予定者の2人をブリーフィングに向かわせ、鯉の搭載準備に取り掛かる。予想以上に手間取り、筋電図の最終チェックができなかった。反省です。
いよいよ航空機離陸。
後の作業は、鯉と搭乗者(大平友宇)に託し、航空機を見送った。
フライトの間、地上に残ったメンバーは、翌日の準備のため2匹の鯉の手術を行った。
航空機着陸。
実験は無事終了したが、ここでも予期せぬトラブル発生!!データ保存の際、パソコンがフリーズ…。しかし、パソコンを強制終了の後、セーフモードで起動させることで回復し、データも残っていました。メンバーほっと一安心。
<感想>搭乗者 大平友宇
前日から航空機内での作業を何度も復習し、準備は万端でしたが、実際に航空機のドアが閉められると、緊張感が高まりました。また、想像もつかない2GとμGへの不安も大きくなりました。
「実験空域到着15分前」の合図で、実験準備を開始し、1回目のパラボリックフライトを待ちました。パラボリックフライトが始まり、「(μG)30秒前」からしばらくして2Gになりました。全身が何かに押さえつけられているような感じで、腕を上げるのもきつかったです。そして、それに必死に耐えていると、μGになり今度は逆に何かに引っ張られるように体が浮きました。はじめは気持ち悪く感じましたが、回数を重ねるごとに慣れ、気持ち良く浮いていられるようになりました。実験は、あっという間に終了し、今思えば、もっとμGを体験したかったと思います。
8時半にホテルを出発。メンバーやや疲労気味。
午前中に確認作業を済ませ、フライト2回目に備える。
前日の反省から、早めに鯉の搭載準備に取り掛かる。かなり余裕を持って鯉の搭載作業終了。前日できなかった筋電図のチェックもできた(ノイズ問題なさそう!!)。
航空機離陸。
鯉と搭乗者(山田麻由佳)を見送る。
フライトの間、地上に残ったメンバーで、実験道具の片づけ。
航空機着陸。
実験は無事終了。しかし、暗幕を開けてみると、鯉は前後反転していた。反転しないようにしていたはずなのに…。生物を扱った実験の難しさを改めて痛感した。
筋電図のデータは前日に引き続きノイズの混入があったが、映像はしっかり撮れていた。
<感想>搭乗者 山田麻由佳
前日に、鯉の筋電図もビデオカメラの映像もきれいにとれていたので、思ったほど緊張せず、フライトを迎えることができました。
機内で実験の合間に遊ぶ道具も持ち、わくわくしながら航空機に搭乗!!離陸後は、作業を済ませ、ドキドキしながら、1回目のパラボリックフライトを待ちました。2分前コールを聞き、心の準備をして待っていると、だんだん体が重たくなってきました。全身が想像以上の重さで、少し苦しいくらいでした。すると、急に体が軽くなり、置いていたペンが漂いました。自分の体も座席から少し浮いているのを感じ、とても感動しました。
前日にまとめておいた荷物をレンタカーに積み込み、作業室の掃除をして帰路に就く。
DASの皆様、お世話になりました。ありがとうございました。
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