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第4回 航空機による学生無重力実験コンテスト
※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。
「翔ベ!大きな夢とシャボン玉」
東北大学
僕が本コンテストに参加するきっかけとなったのは、リーダーの平野大地に誘われたことであった。「シャボン膜」というテーマは一見簡単そうに聞こえるが、科学をしようと思うと、非常に難しいテーマであることがわかった。例えば、割れ方一つとっても重力の影響を受けているのか、それともストローの力を受けているのかといった様々な事が考えられた。そのような感じであったので、「太田組」結成から応募フォーム提出のお盆くらいまで、話は平行線をたどった。また、僕たち「太田組」はいつも行き当たりばったりのチームであり、やらなくてはいけないことを先延ばしし、直前になって焦ってやるチームであった。そして、提出間際、応募フォームが全く白紙の状態で僕以外のメンバーは実家帰省などで仙台から離れた。僕は一人仙台においてけぼり・・・仕方なく僕一人が応募フォームを書いて提出することに。(苦笑)とは言っても、支援者の丸山さんと長嶋さんが献身的に手伝ってくれた。結局二人がくださった意見を写すだけになってしまったが、何とか応募フォームを完成させ、提出した。正直こんな感じで通るなんて思っていなかった。だが、奇跡が起こり通ってしまった。(笑)
しかし、本当に大変なのはここからであった。いざ、シャボン膜を観察し、装置を構想しようとすると、照明の微妙なバランスで干渉縞が見えなくなったり、カメラの視野と焦点距離が問題になってきたりと様々な問題が浮き上がってきた。そんな感じでITF確認会2週間前まで、装置は全く白紙の状態であった。そして2週間で根性で仕上げた。(笑)そして僕らは何とか名古屋入りを果たした。
名古屋に着いてからは、実験云々ということももちろんであるが、僕は何よりチームとして動くことの大変さを思い知らされた。というのも、忙しく余裕がない中で、チーム内での連絡や引き継ぎ事項が全体にうまく伝わらなかったのである。僕自身も連絡ミスと勘違いを繰り返し、みんなに大変な迷惑をかけてしまった。僕はまだ学部2年であり、こういった形でチームを組んで実験を行ったのは初めての経験であった。実際にチームで動いてみて、こんなにもチームで動くことが難しいのかと思い知らされた。それゆえに色々な失敗を繰り返し、そこから色々なことを学びとり、いい経験になったと思う。
最後に、一緒に実験を行ったメンバー、そして支援者の方々にこの場を借りて感謝の意を述べたいと思います。ありがとうございました。
最初にシャボン玉を実験テーマに選んだときはこんなに苦労するとは思わなかった。しかし実験を進めていくにつれシャボン玉って実は難しいということを思い知らされていった。
一番難しかったのは照明である。干渉縞が肉眼ではっきり見えていてもカメラのレンズを通すとよく見えなくなってしまうのだ。実際の装置ではシャボン玉を透過する形で照明するものに落ち着いたが、もっときれいに縞が見える照明方法を見つけたかった。
今回の実験で感動したことをひとつ。
地上でストローを用いてシャボン玉をつくると重力の影響で下に伸びた形のシャボン玉ができる。それが微小重力条件下だときれいな真球の形になる。考えてみればそうなるのは当たり前のことなのだけど、今まで地上の楕円形のシャボン玉ばかり見てきた僕は実際にそれを見たときは感動してしまった。
実験そのものに関しては、正直な感想として、もっと予備実験をしておくべきだったと思った。今回は装置の組み立てに直前まで手間取ったため、シャボン液の濃度を決定できないまま実験に臨んでしまったのでかなりあわてることとなってしまった。
とはいえ得られた画像には十分満足しているし、よい実験だったと思う。
最後に実験の機会を与えてくださった(独)宇宙航空研究開発機構様、(財)日本宇宙フォーラム様、ダイヤモンドエアサービス(株)様、ハイスピードカメラを提供してくださったフォトロン様にお礼を申し上げます。
このチームができたとき軽いノリでリーダーをやると言ってしまったけど、実際は役に立つことが全然できず、みんなに迷惑ばかりかけていました。しかし、みんなは文句一つ言わずこんな自分を飛行機に乗せてくれました。最終的にはNHKにも出してもらって・・・。最初から最後まで世話になりっぱなしでした。あまり口に出して言えないけど、一番身近にいたメンバーの村山くん、宮崎くん、太田(←呼び捨て)には本当に感謝しています。
また、僕たちはまだ学部の2年ということもあり、今回の実験では初めてのことばかりでした。なにをすれば良いのか分からず、途方に暮れることもありました。そんな僕たちですが、多くの方々の支えがあってすばらしい経験をすることができました。今回の実験に協力してくださった丸山さん、長嶋さん、塚本先生、(独)宇宙航空研究開発機構様、(財)日本宇宙フォーラム様、ダイヤモンドエアサービス(株)様、株式会社フォトロン様、日本放送協会様、相乗りした他大学の皆様、本当にありがとうございました。
僕の夢は宇宙飛行士になることです。そのことが今回のコンテストに応募するきっかけでしたが、実際に無重力を体験してみて宇宙へ行きたいという思いが一段と強くなりました。これからもお世話になりたいと思うのでよろしくお願いします!(笑)
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