このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター
宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ

教育

航空機による学生無重力実験コンテスト

過去のテーマ紹介 : メニュー第4回の概要 > 日記・体験談

過去のテーマ紹介

第4回 航空機による学生無重力実験コンテスト 

参加した学生からの日記・体験談
チーム名 テーマ名 代表提案者 日記 体験談
東京大学無重力ゼミ 微小重力下における水と油の2重液塊の回転 荒井 俊哉
(東京大学)
太田組 翔ベ!大きな夢とシャボン玉 平野 大地
(東北大学)
1.
2.
magnet 無重力・微小重力空間における磁力造形 溝口 昭彦
(筑波大学)
京都大学総合人間学部/
大学院人間・環境学研究科チーム
加重力及び無重力時における上下肢の血流量の比較 松本 亜希子
(京都大学)
学習院大学理学部微小重力研究会
2006
微小重力環境における「ロウソクの科学」 渋谷 龍一
(学習院大学)

※表の をクリックすると、対応する内容が下に表示されます。




【実験日記】 東京大学無重力ゼミ

「微小重力下における水と油の2重液塊の回転」

東京大学
メンバー: 荒井 俊哉、西山 竜一、栗木 辰悟、釋 宏介、塚本 昌也、長谷川 彰洋、福井 啓

3月5日 装置送り出し

装置送り出し

実験ラックやビデオカメラ、そして使い慣れた数々の実験アイテムをやっとのことでダンボール1箱に梱包。忘れ物がないか何度も確認し、無事に名古屋に向けて送り出すことができました。
でもあと30分送り出すのが遅かったら明後日に間に合わなかったらしいです。
いきなりピンチでした。



3月7日 名古屋1日目

昼過ぎにDASに到着。
近くには普段は見られない戦闘機や大きなヘリがたくさんあって感動しました。
DASの控え室に行くと、おととい送り出した荷物が届いていたので早速装置を組み立てました。
日差しよけの板をつけたり、水漏れしたときのためにオムツを敷いたり、いろいろ固定したり。
時間がかかりつつもなんとか完成。
この日のうちにGⅡ機に載せることができました。
飛行機に乗ると少しずつ実感がわいてきました。
やべー、あさって乗るんだなぁ。
近くには一緒に搭乗するタイの学生が実験準備をしていました。すかさず行きの新幹線の中で覚えたタイ語であいさつ。2回言ったら通じました。
この日のうちにほとんどの作業は終わり、無事に名古屋1日目を終えることができました。



3月8日 名古屋2日目

この日は容器の液漏れチェック、上での手順の確認、EMI試験、ミーティング、テープや電池の交換などをしました。
液漏れチェックは、容器を水に入れて接着部分から空気が漏れていないかチェックしました。
水がとても冷たかったです。
空気は少し漏れていましたが、そこはしっかり接着剤でとめられました。
次に飛行機の中に入って翌日の手順の確認。
本当は簡単な作業なんですけど、「無重力になると頭はほとんど働かなくなるぞ」と鈴木先生に言われていたので何度も練習しました。
翌日の状況をイメージしながらやったら緊張で手順を間違えて少しパニックになりました。 明日は気をつけよう。。。
EMI試験は「試験」というから少しビビってたんですけど、飛行機のエンジンをかけて装置が動くかどうかチェックするだけでした。
わりとなんの問題も起きずにすんなり終わりました。
ミーティングでは自己紹介をしたり、明日の予定を聞いたりしました。
このあとはまた飛行機で手順の確認です。
実際明日座る席に座ってみたり。
と、ここで問題発生。
「スイッチに手が届かないじゃん!」
イスに座ると容器を回転させるためのスイッチに手が届かない。
このスイッチは部屋の電気のスイッチのみたいな形で、ラックに固定されてました。
するとDASの土居さんと池田先生がスイッチを改良して座ったままでも遠隔操作できるようにしてくれました。
すげー!!
ありがとうございます!
あとはビデオのテープ交換、豆電球の電池交換をしてこの日の作業は終わりました。
ホテルに帰ったあとは、明日の上空での作業を改めて紙に書いてまとめました。
どんなにパニックになっても分かるように詳しく。
途中でテレビの取材の人が来ました。取材って結構難しいです。
質問されてもすぐには答えられません。大変でした。
明日のイメトレをして11時には寝ました。



3月9日 フライト1日目

昨日は意外とぐっすり眠れました。
目覚めもパッチリでした。
いよいよ今日か~
よく言う「期待と不安が入り混じった感じ」です。
無重力への期待と、実験への不安です。
9時ごろにDASに着いて作業を開始。
仲間たちが容器の中に水や油を注入してる間に、青いつなぎに着替えて飛行前ブリーフィングに行きました。
今日飛ぶエリアの説明や天気予報を聞き、今日の健康状態を紙に記入。
すべて異常なし。
ブリーフィングが終わると机の上に置いてあった酔い止めを一気飲み。
これがないとやばいです。
時計を見るともうすぐ搭乗時間でした。
最後に手順の確認をし、飛行機の外で仲間たちと握手。
きれいに晴れた青空でした。
帰ってこれるかなぁ。。。
そんな不安もありました。
でもやっぱり期待のほうが大きかったと思います。
宇宙飛行士になったような気分でGⅡ機に乗り込みました。
無事に飛び立ち「空域10分前」の合図のあと作業開始。
カメラの電源つけたり、ピントあわせたり、回転数設定したり。。。
昨日の夜作った手順表が役に立ち、パニックになることなく操作を終えられました。
そしていよいよ無重力です。
心臓バクバクです。
「5、4、3、2、1、NOW」
体がふわっとなりました。
すげー!
学習院大の方のクリップボードが後ろのほうに向かって漂っていたので驚きました。
あわててキャッチ。
それからスイッチを入れ、回転の様子を観察しました。
あー水が真ん中にいないよー。
ちょっとショックでした。
でも何回かやるうちに水が真ん中にいるときもあってよかったです。
7回目くらいのパラボリックフライトから酔い始めました。
11回目には「もう限界かもしれない」と思いましたがなんとかセーフでした。
パラボリックフライトは11回で終わり、帰りにはきれいな海や雄大な山々を見ることができました。
ただ山の名前とか知らなかったので、地理勉強してくればよかったです。

地上に戻ると早速ビデオを仲間たちと見ました。
まず撮れていたことに安心。
でも水は思うような変形をしてなくて残念でした。
明日に向けてたくさん話し合いました。
ホテルに帰っても話し合いは続き、結局明日は水を変形しやすくするために界面活性剤を少し水に加えることになりました。
2GとμGの繰り返しはかなり体に負担がかかるみたいで、とても疲れました。



3月10日 フライト2日目

昨日の夜は鼻血が出て血まみれになりました。
今日も僕が飛行機に乗る予定だったのですが、昨日の酔いがまだ残っていたので急遽長谷川君に乗ってもらうことになりました。
DASに着くとまた昨日と同じような作業をしました。
界面活性剤の量を慎重に決めました。
長谷川君に飛行機での注意事項や手順を伝え、飛び立っていきました。
待ってる間は結構気楽です。
控え室の片付けをしたりしてました。

2時間後くらいに飛行機は帰ってきました。
降りてきた長谷川君はなんと顔面蒼白。
パラボリックフライト1回目から酔ってて大変だったらしいです。
おつかれ長谷川。

さっそくビデオを見てみると、界面活性剤が効果を発揮しすぎてしまったらしく、水が容器に張り付いてしまってました。
地上実験でやってないことは、むやみにやらないほうがよかったと反省しました。
でも全体的にはとても楽しい実験でした。

このあとはみんなで打ち上げに。
DASの皆さんや他大の人たちと話ができて楽しかったです。
みんないい人ばかりでした。
関係者の皆様には本当に感謝しています。
ありがとうございました。



▲ ページのトップへ


 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約  ヘルプ